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csi_miami:s10:231_law_and_disorder

CSI: Miami - Season 10, Episode 18

#231 Law & Disorder

  • 邦題:「さようならマイアミ・ファミリー [前編]」
  • 脚本:Michael McGrale, Greg Bassenian
  • 監督:Allison Liddi Brown
  • 初回放映:2012-03-25

事件概要

デニース・ベインズ、ジミー・ルイーズ

女性記者のデニース・ベインズが、クラブの前で車にぶつかり死亡する。だがデニースは車に轢かれた時すでに死亡しており、死因は目薬に仕込まれたサリンだった。

サリンは毒性が強く、気化すると周囲の人間にも症状が出るはずなので、聞き込みをしてみると、駐車係が具合の悪そうな女性をタクシーに乗せたという。タクシー会社の乗車記録を調べると、その女性客は古い倉庫で車を降りていた。現場に向かったトリップとナタリアは女性が倒れているのを発見するが、助けようとしたトリップは女性に襲われる。彼女はデニースの殺害を依頼されたプロの殺し屋で、依頼人については口を閉ざす。

デルコはデニースの自宅で体液の付着したドレスを押収。運搬中に近所の夫婦喧嘩に巻き込まれて顔を殴られる。

体液は市議会議長ランダル・スタフォードの物と判明。スタフォードは、取材を通じてデニースと知り合い、男女の仲になったことを認める。だがそこへスタフォードの弁護士が登場。以前にLAでホレイショと対決したヴォーゲルで、最近はマイアミにも事務所を開いて繁盛しているという。ナバロ家の弁護士、ガブリエル・ウェイドも同行していた。ヴォーゲルは、デルコが夫婦喧嘩の仲裁で証拠から目を離したことをなぜか知っており、証拠の信頼性を崩してスタフォードを釈放させる。

ナタリアは速記で書かれたデニースの取材ノートを解読し、路地の再舗装の件に注目する。再舗装された通りの近くにはクラブがあり、そこのオーナーはルイーズという客を射殺した疑いをかけられたが証拠不十分で釈放されていた。事件の数時間後にストフォードの命令で再舗装が行われたことがわかり、アスファルトをはがしてみると、そこには9ミリ弾の薬きょうが埋まっており、大量の血の跡があった。薬きょうには指紋が残っており、クラブオーナーのカセルは再び逮捕される。

担当検事のエイブリーが取引を持ちかけるが、ヴォーゲルとウェイドが弁護士として現れ、証拠の写真に不備があると指摘。使われた銃弾は9ミリだが、サマンサが撮影した写真には45口径の薬きょうが写っていたのだ。

その後、デルコが夫婦喧嘩を仲裁した男もまたヴォーゲルに弁護された被告人だったとわかる。証拠を排除させるためにワザと喧嘩騒ぎを演じたのだった。

ホレイショはスタフォードから詳しく事情を聞き、デニースがヴォーゲルの悪事を追っていたことを知る。スタフォードはヴォーゲルに意見し、その時にデニースの名前を出してしまったために彼女は殺されたのだ。しかしスタフォードは「家族に危険が及ぶ」からと証言を拒否。

狂言を知られたと悟ったヴォーゲルは先手を打ち、ウェイドが狂言を仕組んだことを告白し「すべて自分の考えでやったことです」と一人で罪をかぶってしまう。さらに、サマンサが証拠を適切に扱っていなかったことを理由に、彼女が関わったすべての事件について証拠に疑惑が生じた、エステバン・ナバロも釈放すべきであると主張する。

ライアンは、サマンサが薬きょうの写真を撮った時に、恋人で検事補のエイブリーがいたことを指摘し、「ぼくが君を守る」とサマンサを抱きしめる。


感想

シーズン10のフィナーレ、そしてシリーズフィナーレにもなってしまった前後編。てっきりナバロ・ファミリーとの最終決戦になるのだろうと思っていたが、そうでもなかった。エステバンは釈放される(された?)ようだけど。

今回の凶器はサリン。以前NYの方でもサリンが使われたことはあったが、扱いの軽さがどうにも居心地悪くてしょうがない。地下鉄サリン事件の記憶があるので(被害に遭ったわけじゃないけど)過剰反応してしまうのだろうか。しかし、サリンが付着しているかもしれない女性に対して、防護なしで近づいてしまうのは危険すぎる(殺し屋だったので別の意味でも危険だったけど)。Hazmatチームを投入してほしい。

で、容疑者が浮かんだと思ったら有力者で、当然やり手の弁護士が登場するわけだが、誰かと思ったらシーズン8のLA出張の会で登場したヴォーゲルだった。すっかり忘れていたが、どうやらフロリダ州にも事務所を開いて活動中で、ナバロ家の弁護士であるガブリエルもヴォーゲル事務所の弁護士らしい。相変わらず憎たらしいなぁ。しかしデルコが夫婦喧嘩に巻き込まれて、実はそれが狂言で……って、前にもあったような気がするな。証拠品を床に置きっぱなしというのは確かにまずいかも。以前ナタリアは、車に入れてロックしていても突っ込まれていたから。あの場面、制服警官はいなかったのか?

さらに証拠品の銃弾をすり替えさせて、「証拠品の扱い方が不適切で、証拠能力を欠く」とまた難癖。そしてサマンサが扱った証拠すべてに疑義が生じた!と主張するわけだが、目的はエステバンの釈放だろう。しかしエステバンの事件で決め手になったラテックスは、ホレイショが発見してナタリアが検査したのではなかったか。そしてそのラテックスを発見するきっかけになったのはディエゴが持っていたキーで、それはウルフが見つけてベントンが解読したものなので、サマンサは関わっていないと思うのだが。

ウルフはあくまでサマンサを信用してジョシュを疑う。私はずっとサマンサを疑ってきたせいか、すり替えも彼女じゃないの? と思ってしまったのだが(ごめん)、最後のシーンではジョシュとヴォーゲルが怪しい密談を! うーん、やはり裏切り者は検事だったのか。でもやはりサマンサへの疑いは消せないなぁ(ごめん)。検事はヴォーゲルと通じるフリをして囮捜査をしているという可能性もあるのでは……という気がするのだが、サマンサを疑うあまり(ごめん)考えすぎているのだろうか。

事件以外のところでは、カリーがオースティンとパティの兄妹を養子にするという話が!

オースティンは、今シーズンのプレミアエピソードで出会い、カリーを慕う様子を見せたが、妹とともに里親家庭に。そして前回、テニススクールの生徒として再会していた。子役ちゃんが変わったようだけど全然気づかなかったわ。なるほど、前回唐突に再登場したのはこのためだったのか。しかし忙しい仕事で自分の時間もままならないというのに、いきなり二児の養母とは思い切ったものだ。


使用楽曲

  • “Go All Night” by Ming (冒頭のクラブシーン)

Yoko (yoko221b) 2014-05-06

csi_miami/s10/231_law_and_disorder.txt · Last modified: 2024-02-25 by 127.0.0.1