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csi_ny:s02:031_bad_beat

CSI: NY - Season 2, Episode 8

#31 Bad Beat

  • 邦題:「悪い賭け」
  • 脚本:Zachary Reiter
  • 監督:Duane Clark
  • 初回放映:2005-11-16

Our weather girl was killed by the weather.

事件概要

ジョエル・アイヴィ殺害事件

マック、ステラ、リンジー、フラック刑事担当。アパートの一室でポーカーゲームが行われていた。途中、1人がイカサマをしていたことがわかり、他の3人がその男ケリーを袋叩きにして部屋から追い出す。そのすぐ後、ドアのノックに応えてジョエル・アイヴィが扉ののぞき窓を開けると、外にはショットガンを持った男が立っており、アイヴィは扉ごしに撃たれて死亡する。廊下には血痕がダストシュートまで続いていた。下のゴミ箱にはジャケットとショットガンが落ちていた。そのショットガンは最近発砲された形跡があり、ジャケットには発射残渣が付着していた。

ステラとフラックは、ケリーの葉巻から販売店を割り出し、そこでケリーの居場所に関する情報を得る。ケリーはジョエルが射殺されたと聞いて驚き「そんな計画ではなく」と言う。現場に置かれていたカードを再現してみると、そのゲームではジョエルが勝つはずだった。つまり2人はグルだったので、ケリーには動機がないことになる。また、廊下の血痕はケリーの物ではなかった。

ジョエルが撃たれた時の911通報記録を調べると、事件発生の直前に同じアパートから通報があったことがわかる。ただしそれは、何も言わずにただ切っただけだった。架けたのはヘザーという女性で、エレベーターの中で酔っ払いにからまれ、恋人のスコットがその男を殴ったのだった。ヘザーは通報しようとしたが、アパートを違法にまた貸ししていたことを知られたくなくて、途中でやめたのだと言う。ヘザーの部屋は9階で、ちょうど犯行現場の真上にあたる。そして9階のエレベーターのボタンには血痕があった。犯人はエレベーターでいったん上がり、自分の部屋へ銃を取りに行き、戻って来る時に間違えて1つ下の8階で降りてジョエルを撃ってしまったのだ。

マックとステラは、9階より上の部屋を1つずつ調べ、扉の取っ手に発射残渣の残る部屋を探す。ようやく15階で該当する部屋を見つけ、その場で泥酔していた男ジェイムズ・ムーアを逮捕する。ごく普通に暮らしていたムーアは、ある時強盗事件に遭って人が変わったように酒におぼれるようになっていった。スコットに殴られたことでトラウマを呼び覚まされたムーアは、二度と被害者になるまいとしてスコットを殺そうとしたのだった。

タラ・スタンスフィールド殺害事件

お天気キャスターのタラ・スタンスフィールドの遺体がセントラルパークで発見された。頭には殴られた傷があったが、それは致命傷ではなく溺死。どこかで溺死させて遺体を遺棄したことも考えられたが、死斑の位置は、死後に遺体が動かされていないことを示していた。

タラの職場のデスクにはテープが引きちぎられたビデオカセットが入っていた。テープを修復して再生すると、それはタラと彼女の上司であるプロデューサー、イーサン・ファロンの濡れ場を映したテープだった。

タラの爪から採取した皮膚は、タラの双子の姉妹ケイラの物だった。ケイラはタラがポルノビデオを撮影したことで争っていた。ケイラは学校の教師なので、タラと間違われることを恐れたのだ。だが、争った後、タラはケイラに謝罪の電話をかけ、テープは破棄すると伝えていた。

ホークスは現場へ戻りガラスの破片を発見し、さらにタラが倒れていた場所をスキャンして3Dイメージを作成する。そのイメージから、倒れていたタラの顔に近い地面に窪みがあったこと、現場に三脚を置いていた跡があったことがわかる。それは、タラを担当していたカメラマンのレオナード・パーシーの物だった。レオナードはタラのポルノビデオを販売しようとし、タラがそれを断ったために争いになり三脚で殴打し、ガラスの部分が割れた。タラは気を失って地面に倒れ、雨でできた水溜りで溺死したのだった。


感想

夜景にポーカー、一瞬「ベガス?」と思うような出だしだった。TV.com のトリビアによると、プレイしていた4人の名前は有名なポーカープレイヤーから取られたもので、その中のエディ・ブランソンの元ネタはドイル(またはその息子トッド)・ブランソンだそうだ。そういえば、本家ベガスのシーズン3「ギャンブラーの切り札」で、ポーカーゲームの最中に死んだ人がドイル・ファイファーだった。この人の元ネタもコレだったのかな。

殴られた仕返しに銃撃? わざわざショットガン持参でポーカー? と思っていたら別人の犯行だった。で、ジャケットの方はケリーの物だったのだろうか。発射残渣があったのは、ショットガンから火薬が移ったのかな? それにしても、DNAのプロファイルで人種はおろか髪と眼の色までわかってしまうものなのか。

マックは相変わらず地道に仕事する人だな……。ドアノブの発射残渣を、主任自らがしらみつぶしに調べるなんて、マイアミじゃ想像もできない。今回マックの出番が少ないような気がしたが、スケジュール調整でもあったのだろうか(合同捜査の影響?)。

ダニー&ホークスのコンビも相変わらず良い感じ。今シーズンに入ってから、新人2人の影でダニーがあまり目立っていない? という印象もあったけれど、今回取り調べで久しぶりに「熱い」ダニーが見られたような気がする。タラのエロビデオを見るとき、皆して首を傾けているのが可笑しかった。

ケイラの部屋がタラのビデオに映っていた部屋のようだったので、あれはタラがケイラの部屋を使ったのか、それとも映っていたのは実はケイラだったのか、とか考えたけれど、そのままになってしまった。双子ネタでもっとヒネリを入れるかと思ったのに。こちらでは、3Dスキャナを使って現場の様子をバーチャルに再現するというハイテクが見られた。ベガスのシーズン5「生かされて」でニックが使っていたのと同じような物なのかな。

地道な証拠探し、実験/現場再現、物理的破壊グロ、そしてお笑い。これも現在のNYの典型なのかもしれない。


単語帳

  • aficionado:熱烈な愛好家、マニア
  • deal seconds:カードのイカサマテクニック。一番上のカードを避けて上から2番目のカードを配ること。

Yoko (yoko221b) 2007-02-05

csi_ny/s02/031_bad_beat.txt · Last modified: 2020-03-29 by Yoko