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csi_ny:s03:054_murder_sings_the_blues

CSI: NY - Season 3, Episode 7

#54 Murder Sings the Blues

  • 邦題:「殺しのブルース」
  • 脚本:Sam Humphrey
  • 監督:Oz Scott
  • 初回放映:2006-11-01

事件概要

ジェニー・アンダース

マック、ホークス、リンジー、エンジェル刑事担当。地下鉄の車両で若い女性が死亡。その車両は、ランディ・カーンという男が主催する地下鉄パーティ、「ブルートレイン」の会場であった。被害者は全身から出血し血まみれになっていたが、外傷は見つからない。死因は多臓器不全で、出血は薬物によるものと思われた。

遺体に付着していた上皮組織から、ジェームズ・マックィンの存在が浮上。マックィンは、かつてマックが捜査した事件の容疑者であり、その事件では、マックィンの下で働いていたランディ・カーンがアリバイを証言していた。

一方、被害者の氏名はジェニー・アンダースと判明。ホークスは、ジェニーが身に着けていた折鶴を見て、以前に一度だけ出会った女性であることに気づく。その折鶴は、ホークスが自分の電話番号を書いて渡したメモだったのだ。

ホークスがジェニーと知り合いだったことをペイトンとの会話から知ったマックは、その事実を伏せていたことでホークスを厳しく叱責し、捜査から外れるよう言い渡す。その後、マックはリンジーとともに現場で発見されたガラスの破片をひとつずつつなぎ合わせ、ボトルを復元する。そこにはランディの指紋が付着していたが、指紋の向きから、ランディが何者かからボトルを渡されたのだということがわかる。つまり本来のターゲットはランディだったということになる。

ランディは、ボトルを渡された時の状況は覚えていたが、自分で報復しようと企み「誰に渡されたかは覚えていない」ととぼける。マックはボトルをさらに検証し、海底で形成されるカドミウムを発見する。マックィンはパーティの前、ダイビングで深海に潜っていたと話していた。

マックィンはランディを殺害して、ドル箱である地下鉄パーティを乗っ取ろうとしていた。だが、ランディに渡したボトルを横から取ったジェニーが、代わりに死んでしまったのだった。

グラント・ジョーダン

ステラ、ダニー、フラック刑事担当。「結婚したい男No.1」と言われる富豪のグラント・ジョーダンが自宅のスイムジムで溺死する。誰かが水中に頭を押さえつけた指の痕が額に残っていたため、殺人と判明。発見した家政婦のロレリーは「ルームメイド」と呼ばれる美しいメイドで、セクシーな衣服を身に着けて仕事をし、時には雇い主と寝ることもあるという。

ロレリーはジョーダンを発見する前に部屋の掃除を済ませてしまっており、犯人の痕跡はすべて掃除機に吸い込まれていた。しかも壁にビルトインするタイプだったため、アパートの他の住人のゴミと混ざってしまっている。ダニーは粘り強くゴミの分類に取り組む。

掃除機のゴミを分類した結果、ジョーダンの部屋に落ちていた赤い砂と同じ砂が、隣室に住むゲッコーの部屋のゴミから発見される。それはチベット仏教の砂マンダラに使われる材料だった。マンダラの製作には精神の集中が必要。ジョーダンのスイムジムの音がうるさくて集中できなくなったゲッコーは、苦情を言ううちにジョーダンと争いになり、カッとなって彼をジムに沈めて殺害してしまったのだった。


感想

冒頭、オペラの蝶々夫人と被害者のポーズをだぶらせる演出があったので、この女性にはピンカートンのような男がいたのだろうか、まさかそれがホークス先生のわけはないよね、とか考えていたら特に関連もなく終わってしまった。なーんだ。

地下鉄を会場にしたパーティ。マイアミでも、ロフトを勝手に使ったゲリラ的クラブがあったけれど、同じようなものかしら。日常的に道具のように使う物(車輌)がほんの数時間だけ非日常の空間に変貌する――という所が、日常と祝祭の同居するNYって感じで面白い。TV.comのトリビア欄には、その駅に停車しない路線の車輌が使われている、というGoofの指摘があったが――東京でいうと、営団地下鉄の駅なのに車輌が都営地下鉄だ、とかそんな感じ?

被害者と接触のあったことを黙っていた(しかも手渡したメモが凶器の可能性がある)のは、確かにホークスの落ち度なのだろうが、マックがラボで叱責する場面――あれはやはり、感心できないなぁと思ってしまった。あえて同僚の前で叱るというのは、軍隊式なのかもしれないが、過去シーズンでダニーやエイデンにはそこまでしなかったじゃないの、と思ってしまって。もう今シーズンは今までとは別シリーズ、マックも別人と割り切るべきかしら。それにしても相手は新兵じゃなくドクターですよ。

そういえば、折鶴(メモの紙)に薬品が付着した経緯は何だったんだろう。皮膚が鶴の形に炎症を起こしていたので、折鶴をそこにはさんだ時点で薬品が付いていたのは間違いないと思うのだけど、それは酒瓶を奪う前ではなかっただろうか。

いずれにしても、他人の酒を飲んではいけないという教訓エピだったようだ(そうか?)。

もうひとつの事件は、結局事件と関係のなかった「ルームメイド」しか印象に残っていない……本当にNYって何でもありだな! メイドサービスに名を借りた売春斡旋業か? そういえばベガスのエピで、彼氏が手を出さないように、わざと不美人で英語の話せないメイドを雇うという話があったっけな、と思い出した。


使用楽曲

  • “What Else Is There?” (Trentmoller remix) by Roeyksopp (ルームメイドさんのお掃除)
  • “Blue Velvet” by Bobby Vinton (ランディへの聞き込み)
  • “Wind It Up” by Gwen Stefani (中盤のブルートレインパーティ)
  • “Bandstand in the Sky” by Pete Yorn (エンディング)

Yoko (yoko221b) 2009-04-05

csi_ny/s03/054_murder_sings_the_blues.txt · Last modified: 2024-02-26 by 127.0.0.1