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csi_ny:s06:128_second_chances

CSI: NY - Season 6, Episode 11

#128 Second Chances

  • 邦題:「セカンド・チャンス」
  • 脚本:John Dove
  • 監督:Eric Laneuville
  • 初回放映:2009-12-16

事件概要

ジェームズ・マニング、マット・デイヴィス

路地裏で男性の遺体が発見される。全身が焼け、ガソリンの痕跡が見られ、火元はタバコの吸殻とわかる。吸殻の唾液は、DNAからジョー・ロスという男の物とわかるが、ロスは「サンタ姿の男から金を奪っただけで、火はつけていない」と主張。路地から車が出てきて足を轢かれ、爆発音がしたので逃げたのだと主張する。実際に、火災によってペンキ缶が破裂して大きな音を立てていた。

検死により、死因は車に轢かれたこととわかる。犯人は被害者を麻薬で失神させ、その上をゆっくりと何度も轢いて殺害したものと思われた。ガソリンの痕跡はその車からもれた物だった。

被害者の氏名はジェームズ・マニングと判明。ジェームズは数年前まで路上生活をしており、ステラは何度か彼に小銭を渡し、生活を改めるよう忠告していたことを思い出す。ジェームズは突然姿を消していたが、その後クイーン・オブ・マーシー病院で治療を受けて立ち直り、ボランティアをしていたグレース・チャンドラーと恋に落ちて婚約し、真面目に仕事もしていたという。マックは、ジェームズが本人の収入に比してかなり高額の保険に入っていたことを知り、不審に思う。受取人は婚約者のグレースだった。

その後、ジェームズを轢き殺した車が現場近くで発見される。持ち主はロック歌手のサム・ベイカー。サムは「車はガレージに置いたままで、盗まれたことも気づいていなかった」と無関係を主張するが、キーは2本ともサムが持っており、時間当時のアリバイも証人がいない。

サムの車の運転席からは身元不明女性のDNAが車体の下からは毛髪が発見される。毛髪はジェームズではなく、半年前に轢き逃げされて死亡したマット・デイヴィスの物。調べてみると、マットもジェームズと同じように元ホームレスで薬物中毒患者であり、同じように高額の生命保険をかけられていた。ただしこちらの受取人は、リサ・ウィリアムズという女性。

リサは、マットのことも事件のことも何も知らないと主張。誰かが自分のIDを盗んでなりすまし、クレジットカードを作ったために大変な目に遭ったという。リサ、マット、ジェームズは3人ともクイーン・オブ・マーシー病院で薬物中毒の治療を受けたという共通点があった。そこで、ボランティアのグレースに疑いがかかる。

だが、偽リサが整形外科で治療を受けていたことから本人の組織サンプルが手に入る。DNAを照合したところ、偽リサの正体はグレースと判明。グレースはリサになりすまして保険金を受け取り、次に本名でマニングの保険金を手に入れようとしたのだ。また、病院の書類に書いた電話番号から、サム・ベイカーの恋人であるデビー・ファロンも共犯とわかる。サムも元ホームレスで、デビーに支えられてミュージシャンとして成功し始めていたのだ。グレースとデビーが利用した保険は、加入から2年経てば死因を問わず満額の保険金が下りることになっていたのだ。もうすぐ2周年を迎えるサムが次の標的になるはずだった。

グレースとデビーは「彼らは路上で野良犬のように暮らしていた。私たちがいなければ2年も経たずとっくに死んでいたはず。2年間の素敵な暮らしは私たちからのプレゼントだったのよ」と言い放つ。すべてを知ったサムはショックを受けつつも「皮肉にもデビーは2度目のチャンスをくれた。それは絶対に無駄にしない」と誓う。


感想

2年前までホームレスだった男。婚約者がやけに美人でリッチな感じで現実離れしていると思ったら、正体は何と保険金殺人犯。現実離れしたリッチな生活は、死ぬ前に見せてあげた夢――。もちろん、やったことは許されないし自分勝手な言い草だとは思うが、何も得られずに野垂れ死にするのと(結果的に)どちらが幸せだったろう、とか思うと微妙にもやもやした後味が残る。

発覚しなければ、近いうちに自分も殺されていたかもしれない、とサムはショックを受けるが、サムの場合はもう少し生かしておいて、ミュージシャンとしてどれくらい成功するか見定めようとしたかもね。何せ演じているのが本職、Trainのパット・モナハンだから、売れそうにしか見えない。そうこうするうちにデビーが本気になったりして。

保険金詐欺&殺人に加えてID窃盗まで、とにかく金になりそうなことは見逃さないという狡賢い犯人ではあるけど、彼氏の車で轢いたり、車を乗り捨てておきながらキーを自宅へ持ち帰ったりと、何だかやることが中途半端だ(サムのアリバイが成立してしまうとか、その他の不安要素に手を打ったようには見えない)。ていうか、麻薬を使うなら単純な過剰摂取を装った方がラクじゃないだろうか。まぁいい。

最後にエルフ姿でプレゼントを配るCSIたちが可愛かった。シーズン冒頭から引きずってきたトラウマ問題も前々回ぐらいで片付いたっぽいし、これからシーズン後半でまた何かあるかもしれないが、とりあえずは平和なクリスマス、といった所だろうか。事件は絶えないけど。

前回はリンジーがいなかったが、今回はアダムとシド先生がお休み。NYは交替でお休みを取ることが多いのかな。


使用楽曲

  • “Calling All Angels” by Train
  • “Hey Soul Sister” by Train
  • “Blunts & Robots” (feat. Peter Hook) by The Crystal Method

Yoko (yoko221b) 2013-02-03

csi_ny/s06/128_second_chances.txt · Last modified: 2024-03-02 by 127.0.0.1