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csi_ny:s08:175_the_ripple_effect

CSI: NY - Season 8, Episode 13

#175 The Ripple Effect

  • 邦題:「不運の悪戯」
  • 脚本:Trey Callaway
  • 監督:Oz Scott
  • 初回放映:2012-02-10

事件概要

グレッグ・バーベラ

配達員のグレッグ・バーベラが階段から転げ落ちて死亡。グレッグは自転車で配達をしていたが、目撃者によると赤いジャケットの男に追われ、走って逃げていたという。バッグの底には珍しいスミレ味のガムが付着していた。

防犯カメラの映像から「赤いジャケット」を手掛かりに捜したところ、グレッグを追っていた男の姿が発見される。顔認識システムにより、薬物所持の前歴を持つスコット・ペルフィートであるとわかる。スコットは、グレッグが偽のコカインを売りつけたため、金を取り戻そうと追いかけたことを認める。グレッグは逃げる途中で足を踏み外し、階段を転げ落ちて死亡したのだと言う。スコットは金を取り戻してそのまま立ち去ったのだった。

ジミー・フィルブルック

ホテルオーナーのジミー・フィルブルックの遺体が公園で発見される。遺体は胸を矢で射ぬかれて木の幹に串刺しにされていたが、首にも絞められた跡があり、どちらが死因なのか、にわかには判断できなかった。口の中からはスミレ色のガムが発見される。

フィルブルックが所有していたクラグストン・ホテルは、若いアーティストたちが生活するコミュニティとなっていたが、老朽化して危険判定が出ており、取り壊しが決定されたばかりだという。管理人のトビーによると、フィルブルックは住人たちに無関心だったようだ。

リンジーは傷の角度から矢を射た場所を探し、薬の包装と上皮細胞を採取。分析の結果、矢を射た人物は鳥インフルエンザに感染していることがわかる。疾病管理センターからの情報を得て、違法ハンティングの常習者、ニコラス・ブリトーの存在が浮上。ブリトーは公園で珍しい鹿を狙っていたが、病気のせいで狙いが外れたことを認めるが、人に当たったことは気づかなかったと主張する。

詳しい検死の結果、死因は絞殺であることが判明。そこで首の索条痕を調べたところ、凶器はオレンジ色のジップタイであると判明。ジップタイ自体は結束によく使用する物だが、オレンジ色は珍しい。そこで制服警官を動員して捜したところ、ジップタイを使用したカラフルなオブジェが発見される。制作したのはクラグストン・ホテルに住むパティ・レナード。しかし女性の力ではフィルブルックを絞め殺すのは不可能と思われた。

被害者の首に残されていた部分指紋を調べたところ、一部がもとから欠損しているようだとわかる。ホテルの管理人のトビーは、ガラス工芸のアーティストでもあり、高温でガラスを加工する際に指を火傷していた。その痕が犯人の指紋と一致し、トビーが逮捕される。

トビーは犯行を認める――フィルブルックがホテルの住人たちから金を集め、危険判定を決定する委員会に賄賂を送ることになっていた。金は渡したのに結局危険判定が下され、住人たちは住む場所を失ってしまった。なのにフィルブルックが公園でのんきにジョギングしていることが許せず、首を絞めて殺害したのだった。

*   *   *   *   *

事件は解決するが、ジョーは珍しいスミレフレーバーのガムが両方の事件で発見されたことが気になっていた。そこで関連を調べてみたところ、フィルブルックが賄賂の配達を依頼したのがグレッグであることがわかる。スミレガムは、待ち合わせ場所のカフェに置かれていた物だった。グレッグは金を預かり、その後スコットの所へ向かっていた。

グレッグはスコットに偽ドラッグを売りつける時に、チェーンロックで自転車を木に固定していたが、離れている間にチェーンソーで木を切り倒され、自転車を盗まれてしまった。そのためグレッグは走って逃げ、階段から転げ落ちて死亡。預かった金は結局配達されず、ホテルの取り壊しが決まってしまった。そこでトビーが怒ってフィルブルックの首を絞め、フィルブルックは瀕死の状態で逃げている所で矢に射抜かれたのだった。


感想

「すべてはつながっている - Everything is connected」という、初期のキャッチフレーズを思い出させるエピソード。あれは、ホレイショの「決してあきらめない - We never close」のような決め台詞になる予定だったのだろうか。まぁでも、そういう最初に用意した属性や設定って、定着しないのも多いよね。だんだんキャラが立ってくるので、それに任せる方が良いのだろう。

それはともかく、今回は事件が2つで、思わぬところで関連していた。

グレッグが偽ドラッグを売りつけた時に、たまたま自転車泥棒がいたためグレッグが死んでしまった、というのはわかる。自転車泥棒がいなければ、グレッグは自転車を使って逃げおおせたか、あるいはチェーンを外している間にスコットに捕まって、金を取られるだけで済んだのだろう。

そしてグレッグが死亡したために賄賂は届けられなかった。賄賂が届いていたら危険判定が覆っていたか、よくわからないけれど(実際に建物は老朽化していたのでしょ?)、それでトビーが大家さんを殺したのは連鎖というのかなぁ、これは普通に「動機」で良いのではないだろうか。こういう展開は別に珍しくないと思うし。で、そこに矢が飛んできて刺さったのは、これはもう連鎖ではなくすごい偶然のタイミングでしかないだろう。実際フィルブルックの死因になったのは、首を絞めたことであって、矢が当たっても当たらなくても死んでいたのだろうから。

さて、事件以外のところでは、シド先生が安眠枕の発明でいきなり大金持ちに! 「墓穴」のエピでマックに試してほしいと言っていたあれだな。日本の寝具メーカーに特許が2700万ドルで売れたらしい。円じゃなくてドルですか!? すごい。

何かこれって……「もし事前に打ち切りが決まったら、フィナーレでシドを引退させよう」という思惑でもあったのだろうか、と勘繰ってしまうタイミングだなぁ。だって2年連続でマックを辞職させるわけにもいかないだろう。

それから、マックとクリスティーンはやはり恋愛関係に発展しそうな感じ。恋愛はまぁいいけど、この後クリスティーンが事件に巻き込まれるとか誘拐されるとか、そういうのはやめてね。


使用楽曲

  • “Hang It Up” by The Ting Tings

Yoko (yoko221b) 2014-07-22

csi_ny/s08/175_the_ripple_effect.txt · Last modified: 2024-03-02 by 127.0.0.1