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CSI: NY - Season 8, Episode 14

#176 Flash Pop

  • 邦題:「ラナ・グレゴリーの瞳」
  • 脚本:Pam Veasey
  • 監督:Jerry Levine
  • 初回放映:2012-03-30

事件概要

ジェシカ・ドレイク

マックとジョーの携帯電話に、若い女性の遺体が映った写真が届く。それは、1957年に起きた未解決事件の現場写真にそっくりに仕立ててあり、場所も同じで、被害者の女性が左右の目の色が異なる虹彩異色症である点も同じだった。マックは今回の被害者の目を見て、ラボの職員であるジェシカ・ドレイクであると気づく。

1957年の事件では、ラナ・グレゴリーという女性が自宅アパート前で殺害されており、その建物は現在空き家になっていた。腹部を刺されたことや、遺体の倒れているポーズなども同じだが、凶器は別。ラナ殺害の凶器は先の尖った伝票刺しだったが、ジェシカは割れたシャンパングラスで刺されていた。

ラボの職員に話を聞いたところ、弾道ラボのハーラン・ポーターがジェシカに好意を持っていたことがわかる。しかもハーランはラナ・グレゴリーの事件に強く関心を持ち、ジェシカのこともその瞳から「ラナ」と呼んでいたほど。この日は仕事を休んでおり連絡が取れないという。ジェシカは現在は下級職員で、備品の管理などの仕事をしていたが、試験で優秀な成績を取り、グレード2への昇格が有力視されていた。

画像の送信元は使い捨て携帯で追跡不可能。だがマックは現場写真の中に不審な物を発見する。現場ではダニーとホークスが写真を撮影していたが、1枚だけ、その2人を含めて全員が写っている物があるのだ。つまり犯人が撮影し、写真を紛れ込ませたと考えられる。マックはラボの中に犯人がいることを確信し、チームメンバー以外は誰も証拠に触れさせないよう言い渡し、情報管理を徹底させる。

現場のアパートは空き家になっていたため、不動産業者や客の足跡がいくつも残っていた。その中から「部屋へ入ってまた帰って行った」ものを除外すると、怪しい足音は3組に絞られる。写真のアングルから撮影者の身長は185cm程度と推測され、その体格に一致するハーランの容疑が濃くなる。ラナ・グレゴリーを殺害した凶器の伝票刺しは証拠保管室からなくなっており、証拠の請求者としてハーランのサインも残っていた。

その後ハーランが見つかり署に連行されるが、犯行を否定し「その夜は同僚のキムとジェシカと3人でクラブに行ったが、ジェシカはキムと一緒に帰った」と主張する。キムは事情聴取でそのことを黙っていたが「ハーランに迷惑をかけたくなくて黙っていた。自分が先に帰って店にはハーランとジェシカが残った」と言う。

ジェシカの遺体に付着していた微細物が、NYには生息しないナナフシであると判明。調べてみると、事件当日にナナフシのサンプルがEDNAに登録されていることがわかる。だがその作業にハーランは関わっておらず、扱ったのはキムを含む3名の女性スタッフだった。

ラナ・グレゴリーの事件を担当し、現在は引退している元刑事のバートンがマックを訪ね、ラナの口紅のことを話す。当時の写真は白黒で、新聞でも報じられていなかったが、ラナは「ストーミー・レッド」という印象的な色の口紅を付けていたという。調べてみると、ジェシカの唇にも同じ色が塗られていた。

改めて現場の足跡を調べてみると、犯人の物と考えておかしくない女性の足跡があることがわかる。キムの身長は185cmより低いが、ハイヒールをはけばそれくらいになる。キムの祖母は事件当時警察署で秘書をしており、ラナの口紅のこともよく知っていた。

キムは印象的な瞳で人々を魅了し、昇進でも自分を追い越そうとするジェシカに嫉妬し、ジェシカを殺してラナ・グレゴリー事件の現場を再現し、ハーランに罪を着せようとたくらんだ。そしてハーランの署名を偽装して伝票刺しも用意したが、「やはりできない」と凶器は自宅に置いていた。

しかし、クラブで割れたガラスを手にしてした時にその計画を思い出し、ジェシカを誘ってラナ事件の現場に行き、殺害を実行したのだった。


感想

「コールド・ケース:NY」みたいなエピソードになるのかな? と思ったらそうでもなかった。現場やモルグの場面で新旧が重なるという演出は効果的だと思うので、もう少し双方の事件に関連を持たせても良かったのではないかと思う。そういえばシーズン1のセットは何だかすごく古そうな場所で、あれは50年代から使われていたといっても通りそうな場所だったなと思い出した。

ハーランが「ラナ・グレゴリー」マニアなのは有名だったのに、キムは一度も「私のお祖母ちゃんが当時秘書をしていて、事件の話を聞いた」とか言わなかったのだろうか。ナナフシが付着していたというが、キムはジェシカと一緒にバーに行っているのだから、転移するタイミングは事件以外にいくらでもあったはず。

動機も……ラボでの昇進って、人一人殺すほど重要なものだろうか。他にもいろいろあって、日ごろから殺意を抱いていた、ということなのかなぁ。殺人をはじめとする凶悪事件に毎日のように関わる仕事内容で、同僚の間でも殺意を抱く。いやな職場だ。

最後の方でジョーが「ラナ・グレゴリー」事件の解決に関心を寄せている風だったが、続編の構想でもあるのだろうか。今シーズンはもう時間がなさそうだが、次シーズンが決まった時のための伏線? それとも、もし打ち切りが決定したら、フィナーレでジョーが未解決事件課に異動? 何だか前回から勘繰ってばかりだけど。

そしてマックとクリスティーンの仲が急速に発展している感じ。何だかマイアミのホレイショとマリソルの時みたいだなぁ……フィナーレで結婚式とか、クリスティーンが撃たれてマックがブラジルへ行くとかそういう展開は勘弁してほしい。(あるわけないか)


使用楽曲

  • “Lay Me Down” by Cold Specks (ジェシカ追悼シーン)
  • “Trials of the Past” (feat. Sampha) by SBTRKT (現場の足跡検証、検死場面)

Yoko (yoko221b) 2014-07-22

csi_ny/s08/176_flash_pop.txt · Last modified: 2024-03-02 by 127.0.0.1