• 邦題：「空涙を流す男」
• 監督：Michael Cuesta
• 脚本：Clyde Phillips
• 初回放映：2006-10-8

デクスターは事件の証言をするために裁判所へ出かけ、そこで別の事件を傍聴する。それはマシュー・チャンバースが飲酒運転で若い男性をひき殺した事件で、デクスターはひそかにチャンバースを次の標的候補とする。

その後デクスターは別の現場へ。高架道路から落下したと思われる男性の事件で、遺体の口の中には人間の皮膚らしきものが入っていた。その後、遺体の身元は警官のリッキー・シモンズと判明。カルロス・ゲレロというマフィアの組織に潜入していたのだった。夫人のカーラ・シモンズに訃報を告げに出かけたラグェルタとドークスは、部屋で瀕死の重傷を負って倒れているカーラを発見し、病院へ運ぶ。

一方、アイストラックを追っていたデボラは、そのトラックを発見する。その中には、氷漬けになった5本の指があった。切断された指先部分のみで、やはり血を抜かれ、爪にはそれぞれ異なる色のマニキュアが塗られていた。それは、デクスターの家に残されたバービー人形の手と同じだった。指の持ち主は、やはり売春婦のシェリ・テイラーと判明。指は死後に切断されたものだった。デボラは功績を認められ、晴れて殺人課に転属となる。

シモンズ事件では、皮膚のDNAからゲレロの手下セルバンテスが逮捕される。さらに、デクスターとエンジェルはシモンズ家の現場からセルバンテスの血液を発見。警官殺しでセルバンテスを起訴するか、取引をしてゲレロを狙うかで、ドークスとラグェルタの意見が対立する。しかし、セルバンテスはその後、留置場の中でゲレロの手先に殺害されてしまう。そしてカーラ・シモンズも、手当ての甲斐なく病院で死亡する。セルバンテスはカーラが浮気していたことを仄めかしていたが、それは事実であった。しかも相手はドークス。

マシュー・チャンバースは無罪判決を受けるが、デクスターは独自の調査を行いチャンバースを次の標的に決定。だがチャンバースを拉致しようと出かけた矢先、デボラから緊急のメッセージで呼び出される。殺人課に転属したので、そのお祝いに食事をしようという誘いだった。その店でデクスターはゲレロの姿を見かけ、思わず麻酔薬の注射器を取り出すが、「常に万全の準備をせよ」という父の教えを思い出して思いとどまり、その後予定どおりにチャンバースを処刑する。

家に戻ったデクスターは、バービー人形の頭部だけが残され、胴体部分が持ち去られていることに気づく。

• アイストラック殺人No.5： デボラが発見したアイストラックに、切り取られた指だけが残されていた。指も同じように血を抜かれ、デクスターの冷凍庫に残されたバービー人形の手と同じように、1本ずつ別の色のマニキュアが塗られていた。被害者は売春婦のシェリ・テイラー。指は死後に切断されているので、シェリがすでに殺害されていることは確実と思われる。
• リッキー＆カーラ・シモンズ： リッキーはカルロス・ゲレロの組織に潜入していた刑事で、カーラはその妻。実行犯としてゲレロの組織のセルバンテスが逮捕されるが、留置場で殺害されてしまう。殺人を命じたはずのゲレロはまだ無傷。

• No.3 マシュー・チャンバース： 飲酒運転で善良な青年を死なせた罪で逮捕・起訴されるが、車は盗まれたもので、自分は禁酒を守っていると主張し、無罪判決を受ける。だが釈放された後も飲酒運転を繰り返し、さらに別の州で何度も事故を起こしていたことから、デクスターの標的となった。

2話目は落ち着いたペースになったかな。エピソードも、ゲレロの組織とか空涙の運転手（タイトルはcrocodile tears＝空涙、のことだと思う）とかオリジナルの話になってきた。こんなことなら、1話のつめこみ要素を少しこっちに持ってきても……と思うのだが、やはりPilotとなると、そうもいかないのだろう。

今回のアイストラック・キラーは、結局デボラを殺人課に栄転させただけ、みたいな感じだった。殺人課のマシューズ警部はハリーの旧友だったらしいのだけど、それにしてはデクスターが養子だったことを知らないのか忘れているのか「兄妹そろってハリーの遺伝子を受け継いでいるから」とか何とか言っている。デボラを気に入ったのはハリーより「セクシーな服」効果か？

デクスターとリタは進展するのかと思ったら「やっぱりダメ」だったり、デボラに恋人ができて兄妹でダブルデートしているかと思ったら、実は相手は既婚者だったり、私生活もいろいろ。

それにしても、会話にスペイン語がぽんぽん出てくるのは参ったわ。英語の字幕もついてないし、Transcriptも当然スペイン語しか書いていないから、いったい何を話しているんだろう。¹⁾

— Yoko (yoko221b) 2007-09-03