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lao:s04:083_mayhem

Law & Order - Season 4, Episode 17

#83 Mayhem

  • 邦題:「大騒動」
  • 脚本:René Balcer, Michael S. Chernuchin
  • 原案:Michael S. Chernuchin, Walon Green
  • 監督:James Quinn
  • 初回放映:1994-03-09

事件概要

People v. Scott Hexter

早朝のバッテリー・パークで、車の中で射殺された男性の遺体が発見される。氏名はケン・スコーフィールド、職業はモデル。車には女性が同乗していた痕跡があり、間もなくジル・テンプルトンの存在が判明。ジルは前の晩に初めてケンと出会ってデートをしたが「分厚いメガネをかけた変な男が覗き込み、銃を出して撃った」と言う。また、ゼルダというホームレスの女性が事件当時近くにおり、やはりメガネの男を目撃していたことがわかる。

やがて人相と車種が一致する男スコット・ヘクスターが発見されるが、ヘクスターは事件のことは何も知らないと主張。自宅からは拳銃が発見されるが凶器ではない。ラインナップが行われるが、ジルは彼を特定できず、ゼルダは姿を消していた。

ブリスコーとローガンは、以前にクイーンズで類似の事件が起きており、そこでも目撃証言からスコット・ヘクスターが疑われていたことがわかる。直接的な証拠はなかったものの、クイーンズの事件の直前にヘクスターが現場近くにいたことがわかったため、ヘクスターは逮捕され、第2級謀殺罪2件で起訴される。

だがその後、スコーフィールド事件の直後にヘクスターの車がリバーデールで事故を起こしていたことが明らかになる。

ヘクスターは自分のアリバイに関して頑なに口をつぐみ、弁護士も「本当のことを言ってくれなければ助けられない」と匙を投げる。一方ストーンは、ヘクスターは無実ではないかと思い始め、キンケイドは改めて彼の身辺を調査。その結果、ヘクスターの友人ジュリアンの名前がわかるが、彼は実は恋人で、事件の夜も一緒にいたという。ヘクスターは、ゲイであることを知られたくないばかりにアリバイを言えなかったのだ。

そこへ、姿を消していたゼルダが発見される。ゼルダはヘクスターの写真を見て「彼ではない」と断言。刑事たちは釈放命令書を手に拘置所へ向かうが、ヘクスターは他の囚人に尖った歯ブラシで刺殺されていた。

People v. Louisa Catherine D'Angelo

スコーフィールド事件で聞き込みをしていたブリスコーとローガンは、街中で助けを求める声を聞く。アパートに駆けつけてみると、ブルーノ・ディアンジェロという男が性器を切り取られて苦しんでおり、妻のルイーザが興奮状態でローガンにつかみかかる。ブルーノは病院へ搬送される途中で死亡。

妻は虐待されたため正当防衛だったと主張する。だが犯行時ブルーノは眠っていたはず。ルイーザは第1級故殺および第1級暴行罪で起訴される。罪状認否で弁護人は無罪答弁をしようとするが、ルイーザは「私がやりました」とその場で有罪を認める。

People v. Omar Cabezas

ルイーザを取調べ中のブリスコーとローガンは、新たな殺人事件の報告を受ける。中国系の店主が経営する食料品店に強盗が押し入り、店主を射殺して逃走したという。防犯カメラの映像から、犯人は前日にも来店して小切手を換金していたことがわかる。その小切手は障害者手当で、ドリュー・ワシントンに対して送られていた。

だが、そのドリュー・ワシントンを探し出して自宅に踏み込むと、ドリューはすでに射殺されていた。ブリスコーとローガンは、現場を調べている途中で女性の叫び声を聞く。行ってみるとランドリールームで男が暴れていた。2人はその男、オマー・キャベセスを取り押さえる。

キャベセスの持っていた銃の弾は、ドリューを殺害した物と一致。キャベセスは第2級謀殺、第2級暴行、第2級不法所持(possession in the 2nd degree)で起訴される。


感想

変わった構成のエピソード。通常は事件1つで、前半で警察・後半が検察に分かれているのだが、今回はほとんどが警察パート。検事は少ししか出番がなかった。さらに事件は3件。CSIなどでは複数事件が普通だが、ブリスコーとローガンの2人で3件全部扱うのだから忙しい。留置場で騒ぎを起こした容疑者にローガン刑事がブチ切れる一幕もあり、まさにmayhem(騒乱)なエピソードだった。

DVDのSynopsisには “during a 24-hour period” とあるが、エピソード開始はバッテリーパーク午前6時40分、最後に刑事たちがライカーズ島に到着したのが午後6時34分だから、12時間だよね。そうか~、こんな大騒ぎでもジャック・バウアーの半分なんだ。

検察の場面が少ないせいか、全体にコミカルな調子で進んでいたのだが、ラストは悲しい幕切れになってしまった。さらに連続殺人犯も結局は見つからずじまい、ということなのね……。

全体として、たまにはこんなのもいいけど、何度もやるのはちょっと勘弁、みたいな印象だったかな。

Yoko (yoko221b) 2009-02-16

lao/s04/083_mayhem.txt · Last modified: 2020-04-18 by Yoko