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lola:18_reseda

#18 Reseda

  • 邦題:「リシーダ」/「警察官爆破事件」
  • 脚本:David Matthews
  • 監督:Alex Chapple
  • 初回放映:2011-05-02

事件概要

銀行強盗&爆破事件

銀行強盗事件が発生。犯人は、行員の息子の写真を撮り、誘拐したように加工して送りつけて脅していた。息子は無事に保護され、写真を撮られた場所がわかる。その近くのコピー店で画像を加工したと睨んで場所を割り出し、防犯カメラの映像から犯人の遺留品を発見し、指紋からスタンリー・ヴォーンを発見。

リシーダにあるヴォーンの自宅へ行くと、家はもぬけの殻で、家主も知らないうちに引っ越したらしい。壁の落書きから、ヴォーンが金(gold)の価格を調べていたらしいとわかる。刑事たちが調べていると、庭で突然爆発が起きる。制服警官が庭で地面を蹴ると爆発したというのだ。爆発物に使われた可塑剤の入手先から、ヴォーンが金貨を集めていたらしいとわかる。

その後、同じ手口でまた銀行強盗事件が発生。ヴォーンがまた金貨を買いに来ることを考えて、モラレスが店員として潜入。そこへ若い女性が「スタンリーの使い」で金貨を買いに来る。彼女はその場で逮捕されるが、強盗事件には関与していないと主張する。

エミリーの協力でヴォーンの現住所がわかり、刑事たちは爆弾処理班とともに踏み込む。だがTJが運悪く爆弾の前に立ち、スイッチが入ってしまう。何で起爆するかわからないため、TJはその場から動けず、モラレスを残して警官たちは全員退避する。

そこへヴォーンが何も知らず帰宅し、待ち伏せていたモラレスに拘束される。ヴォーンの協力でTJは無事に爆弾を回避。

エミリーは窃盗と薬物の前歴があり、次に何か罪を犯せば三振法で終身刑。ヴォーンも前歴は2回だが、2回目は過失致死であるにも関わらず2回目として扱われず、2年の実刑という軽い刑ですんでいた。担当したのはデッカー。その当時、三振法は不公平であると世論から叩かれていた。ヴォーンは前歴があるが更生したとみなされており、正当防衛を主張したため軽い刑で済ませていたのだった。

爆弾処理班は「どんな爆発物があるかわからないから」と、ヴォーンの自宅全体を制御燃焼させることを決断。刑事たちは「その前に捜索させてほしい、危険は承知のうえだ」と求めるが、結局自宅は証拠ごと燃やされてしまう。

爆発物の件は証拠がなくなったため棄却。銀行強盗の件があるが、DAのハーディンは「何としてでもヴォーンを三振法で終身刑にしろ」と、3件目にあたる罪状を見つけるよう指示する。

検事たちはエミリーから話を聞き、犯行に使った自転車をサン・バーナディーノでヴォーンが盗んだことを知る。それでヴォーンを終身刑にできる道が開けたが、エミリーは公判で証言した後、サン・バーナディーノの保安官に自転車窃盗の共犯容疑で逮捕されてしまう。盗むことのできる自転車があることをヴォーンに知らせたのはエミリーだったのだ。エミリーはすでに重罪を2回犯しているので、次の1回で終身刑。サン・バーナディーノのDAは選挙を控え、犯罪に厳しいDAと印象付けるという目的があるのは明らかだった。

ヴォーンの弁護人は証人の信頼性を根拠に「政治的な起訴である」と棄却を求める。デッカーは「三振法の適用を決めた本人に反論していただく」と、その場にいたハーディンを証人として召喚。ハーディンは証言台に立って宣誓し、罪状を決めるのは政治や人気取りではなく、法と事実に従って行うべきであると述べ、デッカーの質問に応じて「何でもいいから三振法で終身刑にせよ、というのは法の正義ではない」と証言。デッカーは盗品所持罪を取り下げ、結局ヴォーンは銀行強盗で15年の実刑となる。

その後、デッカーとルビローサはサン・バーナディーノの検事局を訪ね、エミリーの供述は使用できないと通達。話を聞いた時、エミリーは容疑者ではなく参考人だったため、適切なミランダ警告を受けておらず、また弁護人も同席していなかったのだ。


感想

新体制が始まって4話目、ようやく面白くなってきた! と思ったらあと4話でもう終了なのか……。シーズンの途中で大きな変更をするのは良くない、ということがよくわかる。しかし予告編の映像、「警官の足が吹き飛んだんだぞ!」という場面の後にTJの「この光景こそプライスレ~ス」をつなぐのは止めようよ。何だかTJがひどい奴みたいじゃん。プライスレスな光景はもちろん警官の負傷ではなく、モラレスが店員に扮している場面なのだが。

誘拐写真をでっち上げ、被害者に確認する隙を与えず素早く金を奪う、というのはある意味振り込め詐欺に似ているかも。あんな写真を送られたら、そりゃ冷静ではいられないだろう。

偽誘拐と強盗から爆弾事件に発展し、爆弾処理班による証拠まるごと「燃えちまえ!」作戦、DAとの政治闘争、三振法の是非、ミランダ警告を使ったラストの鮮やかな逆転劇まで、全体にテンポが良くて面白かった。

そしてモラレスとTJの会話でスタントンがいなくなった理由が判明。恋人の転勤で一緒にDCに行ったらしい。TJとモラレスのコンビにも慣れてきたが、でもやはり拳銃かまえて現場に突入するのはウィンターズとの方が決まっていたと思うのだ。

タイトルのリシーダはヴァンナイズよりさらに西にある街。

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もう1ヶ所、DAが三振法を適用しそこなったサン・バーナディーノはLAよりかなり西の内陸部にある。けっこう遠い。

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Yoko (yoko221b) 2014-01-05

lola/18_reseda.txt · Last modified: 2024-03-09 by 127.0.0.1