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murder1:s01:episode13

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Chapter Thirteen

When Richard Cross tells me there's no smoke, I look for fire.

  • 脚本:Geoffrey Neigher, Doug Palau
  • 監督:Jim Hayman
  • 初回放映:1996-02-05

概要

リジーを誘拐しようとした人物が判明。中学校に勤務するダーリーン・カーニーという女性で、「公園でリジーを見かけ、近くに酔っ払いがいたので保護した」と主張し、リジーの話を否定しているという。確実な目撃者がないため、グラッソ検事は、法廷でリジーの証言が必要になるかもしれないと示唆する。

アーノルドは、ドレイフュス検事から「リチャード・クロスがHIV陽性の可能性がある」という情報を得て、ホフマンに伝える。これが事実なら、ジェシカがクロスを脅迫し、そのせいでクロスが彼女を殺したという状況が考えられる。

ニールの公判では、まず通報で駆けつけた警官、DNA検査官、検死官が証言を行う。さらに電話会社の社員とレスター医師の看護師が証言し、事件の夜にジェシカのアパートからレスター医師のクリニックに通話があったこと、看護師がニール・アヴァドンからの電話を受けたことが証言される。だが、クリニックの受電記録は、看護師が「コーヒーをこぼした」ために、汚れたページを破棄して新しく書き直したものだった。

ドレイフュス検事がアーノルドのオフィスを訪れ「クロスについての噂は内部情報なので言ってはいけなかった」と言う。アーノルドは、まだ誰にも言っていないと思わせて安心させるが、その間にホフマンはヴェラチェクに調査を指示し、情報源を得てしまっていた。ただし伝聞情報なので有力とはいえない。その動きは検事局に伝わり、ドレイフュスはアーノルドを非難する。

再び法廷。ジェシカの友達だったキンバリーが証言台に立ち、ニールとジェシカの交際、ニールが支配的で暴力的だったことなどを証言する。ホフマンは反対尋問で、キンバリーが女優にもモデルにもなれずにジェシカを羨み、ニールにも振られたことを恨んで不利な証言をしていると印象付ける。

翌日、検察側の証人としてリチャード・クロスが召喚されるが、検察側はクロスの尋問内容を犯行当日のタイムラインに限定するよう要求する。弁護側は反論するが、判事は「他に聞きたいことがあるなら、弁護側の証人として改めて申請するように」と、検察の要求を受け入れる。クロスは、ジェシカの遺体を発見し、通報せずにその場を去ったことを証言する。

ホフマンの妻アニーは、リジーを法廷に立たせることに反対する。ホフマンがキンバリーを尋問する様子をTVで見て、弁護士がリジーをあのように追いつめるのは我慢できないと思ったのだ。


感想

公判での証人尋問が本格開始。証人の証言内容は、大部分は今までのストーリーで明らかになったことなので、あまり新しい情報はない。DNA鑑定とか検死の結果などはいささか冗長に感じたし、前回のディ・ジアコモや今回のキンバリーは、直接事件と結び付く証人というわけではない。しかし、繰り返しだろうが何だろうが、とにかく裁判手続きをできるだけ省略せずに丁寧に描いていくというのが、このドラマの流儀なのだろう。

これが例えば Law & Order なんかだと、話のテンポが速いので、前半で見落としていた説明を公判の証人尋問で補完できるというメリットがあるのだが、こういうゆったりした展開のドラマだとどうだろう? まぁ、今までのおさらいになる点は良いのかも。

アーノルドとシェリル・ドレイフュスの場面を見て「アーノルドって意外に悪い奴?」と一瞬思ったが、その後で情報リークを取り繕おうとしたところを見ると、そうでもなかったみたい。シェリルとはあそこで別れたままで良かったのかな――そこまで本気じゃなかったのか、あるいは弁護士と検事が付き合うのはやはり無理だと感じたのか。

その噂について調査していることが、検察からクロスに筒抜けになっていることで、ホフマンは「内部に情報提供者がいるのではないか」と疑うのだが――普通に考えて、それってローガン大統領地方検事のガーフィールドじゃないのか?

Yoko (yoko221b) 2008-05-07

murder1/s01/episode13.txt · Last modified: 2019-05-03 by Yoko