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wire:s01:006_the_wire

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The Wire - Season 1

#6 The Wire

  • 邦題:「ワイヤー/盗聴」
  • 監督:Ed Bianchi
  • 脚本:David Simon
  • 原案:David Simon, Ed Burns
  • 初回放映:2002-07-07

“… and all the pieces matter” - Freamon

概要

早朝、惨殺されたブランドンの遺体が車のボンネット上で発見される。ウォレスはブランドンの遺体の惨たらしさに心を痛めるが、ディアンジェロはただ「見せしめが必要なこともある。気にするな」と言うだけだった。

地下オフィスには公衆電話の盗聴機器が設置され、彼らが実際に会話した内容が記録されることになった。マクノルティは担当刑事からブランドン事件のことを聞き、現場へ行って遺体を確認。オマーに連絡を乞うメモを残す。

ボディは弁護士リヴィの働きで、週に2回保護監察官に電話することを条件に釈放される。ハークはボディがピットに戻ったのを見て驚き、カーヴァーとともに再逮捕しようとするが、釈放されたことを知り驚く。

ディアンジェロはピットの支払いを停止して、スパイの存在を探っていた。他に収入源を持つ人物をあぶりだそうと辛抱強く待った結果、ピットの少女キャスが金銭を得ているとわかる。だがディアンジェロは「仲間から盗んだ」という理由でキャスを降格させただけで、スパイとして突き出すことはしなかった。

殺人課の警視ロールズは、デスクに置きっぱなしにしていた事件ファイル(ディードリ・クレッソン他2名)にようやく目を通し、今日中に逮捕状を用意しろと巡査部長に命令。だが、証拠になる物は薬きょうの鑑定結果と、ディアンジェロが当日現場にいたという証言しかなく、起訴できるかどうかすらわからない。せっかく進めてきた捜査を自分の成績のためにだいなしにする気かと、マクノルティは怒る。マクノルティとグレッグスはダニエルズに対処を求めるが、ダニエルズはあくまで命令系統を重んじ、警視であるロールズには逆らわないという態度だった。その後、ダニエルズはロールズに逮捕を待つよう願い出るが、ロールズは聞く耳を持たなかった。

マクノルティはオマーから連絡を受け、息子たちを車に乗せたままオマーを警察署へ連れて行く。オマーはブランドンの遺体を確認し、マクノルティに協力を申し出る。オマーが語ったブランドンの最後の足取りと、事件当夜のページャー連絡網の動きを突き合わせると、彼らがブランドンを見つけ、それを連絡し、殺害し、結果を報告した様子が浮かび上がる。オマーは、ブランドンを殺害した可能性のある人物として、ウィーベイ、スティンカム、バードの名を挙げる。オマーはガント殺害の件で、バードが彼を撃つところを見たと証言することに同意する。

この時点でのディアンジェロ逮捕を何としても阻止したいダニエルズは、麻薬課の警視に頼んで断られ、とうとうバレル副総監とロールズの3人での話し合いに持ち込み、立件を待つよう声高に主張する。ダニエルズの言い分が認められ、逮捕状は1ヶ月猶予されることになった。その後ロールズはサンタンジェロ刑事にマクノルティの動向を報告するよう命令する。


感想

ブランドンが~~~ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・

前回の終わり方でうすうす予感はあったものの、予想を上回る残酷な殺され方だった。ただ冒頭の、上空から撮った映像では、胸がかすかに上下していたように見えたけど。でも、殺人事件だというのにCSI:Baltimoreはなかなか到着しない。市議会(だったかな)議長の家に泥棒が入って、パティオの家具を盗まれたのでその現場検証に忙しいからだって……この世の中は間違っている~!

今回からようやく盗聴システムが本格的に動き出す。まずページャーの番号を発見し、そのクローニングを申請し、彼らの使う暗号を解読し、公衆電話の盗聴を開始。少しずつ着実に、地を這うように包囲網を敷き詰めていくところが面白い。

なのに突然、身内(殺人課警視)から入る横ヤリ。敵を追いつめる前にまず身内の妨害を阻止しなければならないなんて。警官同士で事件を取り合ってゴタゴタしているかと思うと、カーヴァーやハークとボディが何だか友達同士みたいに見えることがあったり、人間関係もいろいろだ。カーヴァーは最初にボディを逮捕した時、「自分もプロジェクト(低所得者向けの住宅のことかな)育ちで……」と言っていた。それは「いい警官」を演じるために言い出したのだろうが、本心もあったのかなと思う。それでボディが「落ち」なくて猥褻な罵倒語を返したため、乱闘が始まってぐだぐだになってしまったけど。

そんな横ヤリに立ち向かうダニエルズがカッコいい! マクノルティには、相手(ロールズ)は自分より階級が上だからと言っておいて、自分の上司や副総監にまで直談判して主張するべきところは主張する。最後のミーティングの場面、マクノルティに見せたかった……不言実行の人なのだろうか。

迫力といえばエイヴォン・バークスデールも。今回は珍しくボスが自らピットに現れる。この登場するところのスローモーションが、また無駄にかっこいいな。せっかく御大が登場したのに、サンちゃんは用を足していて見逃してしまったが。

ストーリーに絡んでくるようでこないようなバブズの動向。今回は退院したジョニーとともに当たり屋のようなことをして銅のパイプを盗む。その金で麻薬を買うが、追加を買いに出たジョニーが警察に逮捕されてしまう……つくづく間の悪い子だ。

Yoko (yoko221b) 2007-08-06

wire/s01/006_the_wire.txt · Last modified: 2020-08-15 by 127.0.0.1