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wire:s01:007_one_arrest

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The Wire - Season 1

#7 One Arrest

  • 邦題:「逮捕」
  • 監督:Joe Chappelle
  • 脚本:Rafael Alvarez
  • 原案:David Simon, Ed Burns
  • 初回放映:2002-07-21

“A man must have a code.” - Bunk

概要

プレッズとフリーマンは、ピットのディーラーたちの間で交わされている暗号のような会話を解読し、彼らの商品(麻薬)が補充されるタイミングと責任者(スティンカム)を特定する。彼らは、スティンカムの手下の運び屋を逮捕するが、スティンカムは泳がせることにする。

逮捕された運び屋の少年は、以前にプレッズが片目を失明させたケヴィン・ジョンソンだった。ダニエルズは「違う暮らしを望むなら、私に連絡するように」と名刺を渡すが、ケヴィンは笑って名刺を放り出すだけだった。

サンタンジェロはロールズのスパイのような仕事はやりたくないが、ロールズは「マクノルティに関する情報を持って来るか、でなければ未解決事件をさっさと解決しろ」と言い渡す。巡査部長のランズマンは面白半分に、「殺人事件に威力を発揮する超能力者」マダム・ラルーに連絡しろとそそのかし、サンタンジェロは本当に会いに行ってしまう。

ダニエルズは妻マーラとともに資金集めパーティに出かける。キッチンで野球を見ていると、ダニエルズを運転手仲間だと思ったダミアン・プライスが話しかけ、この家で盗みをはたらくのがいかに簡単かと得意げに話す。

ディアンジェロはエイヴォンに呼び出され、仲間内にスパイはいないと断言する。だがエイヴォンはピットへの流通を止め、ストリンガーに組織の「編成替え」を命ずる。エイヴォンは、警察が運び屋を逮捕し、車両のプレートも見たはずなのに、そこからスティンカムに捜査の手が及ばないことを怪しんでいる。

マクノルティはバンクとともに、ガント殺害事件の捜査に出かけ、付近に住む女性から目撃証言を得る。その後、バブズがいつもの「ハットトリック」でバードを特定し、身柄の確保に成功。グレッグスとマクノルティはバードを尋問し、その間バンクはオマーから供述を得る。バードが関与した事件の中には、サンタンジェロが抱えていた未解決事件も含まれていた。「マダム・ラルーに相談したのは別の事件だったのに……」とサンタンジェロは不思議がる。

ストリンガーがウィーベイとともにピットに現れ、連絡には数ブロック先の電話を使い、1日に同じ電話を2回以上使わないようにと命じる。ウィーベイとボディらは、盗聴されていた電話を壊し、コードを引きちぎる。


感想

プレッズが彼らの暗号を次々に解読し、この方面に優れた才能があることを示す。盗聴が始まってからのプレッズは別人のようにというか、水を得た魚のように仕事に打ち込んでいる。だが、そのすぐ後にケヴィンが再登場する。まるで「いい気になるな」と言わんばかりのタイミングだった。

この暗号解読でプレッズが口にした “Gold Coast slave ship bound for cotton fields… sold in a market down in New Orleans.” は、ローリング・ストーンズの “Brown Sugar” の冒頭の歌詞。これを暗号解読にどう利用したのか、正直なところよくわからなかったのだが、この歌はアルバム「スティッキー・フィンガーズ」「JUMP BACK」に収録されている。

歌詞は Lyrics Freak などに掲載あり。

さて、前回やっと本格的に電話盗聴が始まったと思ったら、何かもう気づかれてますよ。エイヴォンもストリンガーも警察が思っているより頭が回るし用心深い。

前回、警察内部で事件を取り合ったりするモメゴトがあったが、チームバークスデールの内部にも、隙あらばボスを出し抜いて……みたいなことは皆考えているようだ。オーランドがディアンジェロを訪ねて、エイヴォンやストリンガーを通さずに、別口の麻薬売買をやろうなんていう話をもちかけている。う~ん、ディアンジェロがピットを束ねているから話を持ってきたんだろうけど、エイヴォンの甥っ子にそんな話をしたらすぐバレるんじゃないのか。

そんな中で、癒し系(?)のサンタンジェロ刑事が何となく良い感じ。殺人課ってエリートなのかと思ったら(マクノルティも問題児だけど捜査能力は認められていた)、難題を押し付けられて占い師の所に本当に行っちゃうし。そして言うとおりにお墓に骨を埋めたりしてるし。その後別の事件の解決を知らされて「あれー、そっちの事件?」とか素で驚いてるし。天然なのかサンちゃん!?

ストーリーに絡んでくるようであまり絡んでこないバブズのサイドストーリー。今回はグレッグスの口利きでジョニーが取引に応じ、薬物依存症患者の自助グループに出席することを条件に釈放される。バブズは集会でスピーチを聞き、薬物を止めると宣言するのだが……次のシーンではもうハイになっていた。しっかりしろよう、バブズ…… orz

ところで、マクノルティとバンクの

“When it came time for you to f**k me… you were very gentle.”
“I knew it was your first time. I wanted to make that sh*t special.”

という会話はいったいどう理解すれば!? え、まさかそういう関係ですか? ではなくて、比喩的にそう言ってるだけ……だよね? えええええ? 8-O

Yoko (yoko221b) 2007-08-06

wire/s01/007_one_arrest.txt · Last modified: 2024-03-09 by 127.0.0.1