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csi:s09:193_the_grave_shift

CSI - Season 9, Episode 11

#193 The Grave Shift

  • 邦題:「レベル1」
  • 脚本:David Weddle, Bradley Thompson
  • 監督:Richard J. Lewis
  • 初回放映:2009-01-22

事件概要

ジム・ヒリアード(窃盗)

「CSI:レベル1」レイモンド・ラングストンの初仕事として、主任のキャサリンはニックとともにヒリアード家の窃盗事件を担当するよう指示する。外からガラスを割って侵入した形跡があり、パソコン、腕時計、宝石類などが盗まれたという。

現場に到着したラングストンとニックは近くの民家が爆発炎上する様子を偶然目にする。

盗まれたパソコンにはGPS付きのカードが入っており、リチャード・パレントという男性の家にあることがわかる。パソコンを持っていたのは息子のアレックスだった。アレックスは「拾った」とごまかそうとするが、宝石を質に入れた際のレシートの指紋から、これらを盗んでアレックスに与えたのは離婚した母親のダイアンだったとわかる。アレックスは父親に内緒で母親に会っていたのだった。

ライリーとラングストンはパレント家に張り込み、ダイアンを逮捕。だが、ダイアンは実際にはヒリアード家に忍び込んだのではなく、売春婦としてジムの家を訪れていたのだった。ジムは売春婦を買ったことを妻に知られないよう、現場を細工したのだった。ラングストンはアレックスに同情し、更正プログラムを紹介しようとするが、逆恨みされツバを吐きかけられてしまう。

ドン・キングスレー

ヒリアード家でラングストンとニックが目にした爆発は、キングスレー家のものだった。天然ガスの管を外し、ガスを充満させた状態で火をつけたものと思われた。火元の洗濯室からは、家の主、ドン・キングスレーの遺体が発見される。妻のポーラは24時間営業のジムを経営しており、火災発生時は不在。

検死の結果、ドンは火災が起きる前に頭を殴られて死亡していたことがわかる。遺体にはコーンミールの粉末と割れたガラス瓶の欠片が付着していた。また、焼け跡からは薄い金属片と切れた電源コードが発見される。

ラングストンは、現場で見つかった物は「コーンミール爆弾」の材料であろうと判断する。これは、コーンミールを瓶に入れ、金属片を落し蓋のように乗せた物。コーンミールは水分を吸って膨らむという性質があるので、蓋は徐々に押し上げられ、やがて電源コードと接触して火花が散り、充満していたガスに引火して爆発を引き起こす。ラングストンはホッジスとともに屋上で再現実験を行う。

その後、ポーラが経営するジムの監視映像から、ポーラが別の男性とキスしている映像が発見される。相手はキングスレーが契約していた建設業者で、ポーラは夫の事業の失敗などの愚痴をこぼすうちにだんだん親密になったが、あくまでプラトニックな関係であり夫を愛していたと主張。だが建設業者の方は、負け犬の夫にポーラが束縛されていると思い、ポーラを自由にするために犯行に及んだのだった。


感想

新人ラングストンを迎えて新たなスタートを切ったCSIチーム。初回はどんなエピソードになるのかと思ったら、評判どおり、本当にシーズン1の原点に戻ったようなエピソードだった。脚本担当は2人とも今シーズンから加わった人で、ライターとしてクレジットされるのはこの話が初めて。色々な意味で仕切り直しエピになりそうだ。

ラングストン教授は元病理学者で、同僚の医師が所謂「死の天使」として患者を殺害していたことを見抜けず、病院を辞めて犯罪学者にキャリアチェンジ。そして学生の一人が連続殺人犯だったことを見抜けず、大学を辞めてCSIにキャリアチェンジ。職場で連続殺人犯に遭遇するたびに転職しているわけだが、これで最後になるかな。

さて、初登場のエピでは「学者にしては短気」と言われていたラングストン先生が、どんな「新人CSI」になるのだろうと思っていたら、これが何と!

可愛い。

何ですかこれ。あの体格で、あの強面で、何でこんなに可愛いの先生!? もう、表情や仕草がいちいち可愛いじゃないか!それでいて相応に貫禄と存在感はあるし、妙に馴染んでるし。

事件の方は、どちらもシンプルなもので、謎解きよりも鑑識のプロセスをおさらいするためのエピソードだと思う。原点に戻って新たなスタートを切ろうという意気込みが感じられる。原点に戻るといっても後退したわけではなく「らせん階段を上って1階上に来た」という感じかなぁ。

原点エピといえば、シーズン5の1話「ラスベガス狂気の夜」がやはりそういう感じだったのを思い出す。シーズン開始から4年経って、スピンオフ2つのトロイカ体制が始まった時期で、やはり新人(現場では)のグレッグがいた。あれからまた4年経って、そのグレッグが今ではレベル3の中堅捜査官になっている。グリッソム、ウォリック、サラが抜けて、教授とライリーが加わって、見た目はずいぶん様変わりしたけれど、この和気藹々としたチームワークはずっと保っていてほしいなと思う。

グリッソムはCSIを卒業して辞めてしまったけれど、存在が消えてしまったわけではなく、グリッソムの築いた物はしっかりとここに残っている。それを象徴するように、空いたオフィスはニック、グレッグ、ライリーの共有オフィスになり、ブタの胎児が里帰り。やっぱりあのブタちゃんはこのオフィスにいないと。こういう、ちょっとした小道具の使い方が嬉しい。やっぱりベガスは良い!

というわけで、「グリッソム主任のさよならエピまでは見る!」と思いながら今シーズンここまで見てきたけれど、この先もちゃんと最後まで見ようと思う。やっぱり良いもん、ベガスは。

ところでキャサリンが主任のオフィスに入らなかった本当の理由はきっと、虫がどこかに卵を産みつけていそうだと思ったからじゃないの? いきなり集団で孵化したら困るもんね。で、ダイナーでニックがハエを食べたのを見て、虫オフィスになってもニックなら大丈夫だと思ったのでは。

Yoko (yoko221b) 2011-05-30

csi/s09/193_the_grave_shift.txt · Last modified: 2020-04-09 by Yoko