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csi_miami:s04:078_under_suspicion

CSI: Miami - Season 4, Episode 6

#78 Under Suspicion

  • 邦題:「容疑者ホレイショ・ケイン」
  • 脚本:Sunil Nayar, Barry O'Brien
  • 監督:Sam Hill
  • 初回放映:2005-10-24

- You think our killer was that stupid? &br; - No. I think he was that smart.

事件概要

レイチェル・ターナー殺害事件

2人の女子高生が車を運転中、突然コントロールを奪われて川に転落した。2人は無事に救助されるが、その後別の女性の遺体が引き上げられる。それはホレイショが交際していた女性レイチェル・ターナーで、死亡推定時刻から判断して、レイチェルに最後に会ったのはホレイショ自身と思われた。ホレイショはトリップ刑事にバッジと拳銃を預け、捜査から外れることになった。

レイチェルの死因は、何度も刺されたための失血死。カリーとウルフはレイチェルの部屋で血痕を発見、それはホレイショのものと判明する。だがレイチェルが失血死したほどの血は残っていなかった。一方デルコは女子高生の車のタイヤを調べ、車が橋から転落するよう細工されていたことを知る。その近くにあったタイヤ痕は、ハマーと同サイズの車の物だった。

レイチェルの部屋で発見されたホレイショの血液には、抗凝血薬が含まれていた。つまりその血液はずっと保存されていたことになる。ホレイショはマイアミ・デイド警察に赴任して10年間、怪我をしたことはなかったが、ニューヨークにいた頃、刺されて重傷を負ったことがあった。その時に追っていたウォルター・ドレスデンは、子どもをクローゼットに閉じ込め、親を拷問して殺すという凶悪犯だった。ドレスデンはまだ逮捕されていないが、ホレイショに「恥をかかされた」ことを恨んでいる。

デルコはタイヤ痕から車を絞り込み、該当する車をレンタカー会社で借りた人物を探し出す。GPSで追跡すると、その車はジェニファー・ウィルソンが住んでいる場所にいることがわかる。

数週間前に、ウィルソン事件のファイルをナタリアのデスクに置いたのは、検死官助手のフォスターだった。フォスターはマット・フィリップス刑事に頼まれたというが、フィリップスは身に覚えがなかった。刑事は以前に車からIDを盗まれたことがあるが、その時は愛人の所にいたので届け出なかったのだ。フィリップスの車からは、建設現場で使用される繊維が発見される。ホレイショがそこへ向かうと、そこにはドレスデンがいた。ホレイショはドレスデンを殴るがドレスデンは逃げ去り、ホレイショは血溜まりとともに残され、ステットラーに逮捕される。現場からは指紋の付着した凶器のナイフが発見される。

カリーは拘束されたホレイショの手からDNAを採取。デルコとウルフは、ナイフに付着した指紋が偽造であることを突き止める。ドレスデンはレイチェルの家でホレイショが使用したワイングラスを盗み、グリセリンを使って指紋を取り、それをナイフに付着させたのだ。それが明らかになり、ホレイショの容疑は晴れる。一方カリーはドレスデンに銃で狙われ、「ジェニファー・ウィルソンの両親のことを聞け」と言って再び逃亡。

ホレイショはニューヨークでの事件についてカリーに話す。NYPD時代のホレイショのパートナーはジェニファーの母親の浮気相手だった。ホレイショがNYPDを辞職したのは、そのことについての証言を避けるためだった。

カリーが採取したDNAは、フロリダ州オーランドで起きた未解決殺人事件と一致した。犯行が行われた家には、レイチェルの家と同じセキュリティシステムが設置されていた。ホレイショとウルフは最新の設置場所を探し、ドレスデンを逮捕。しかしこの事件は、以前殺人でホレイショに逮捕されたラトナー判事の担当になった。判事の事件はいまだ審理中なので、地位は守られていた。ホレイショを恨む判事は事件を棄却、ドレスデンは釈放された。


感想

いろいろな意味でシーズン3「悪夢の始まり」を思い出す話だった。

まず、何とホレイショに彼女が! ディナーにワインで “To you” ですよトゥーユー! この、このキザチーフ!

「悪夢の始まり」のレベッカは検事、今度の彼女は弁護士だそうで、仕事以外に女性と知り合う機会はないのだろうか。あとは女性裁判官とデートすれば法曹三者総なめということに……。

だがカリーが「イェリーナ以来初めて」と言っていたのが気になる。レベッカは、では何だったのだろう? カリーがレベッカとホレイショのことに気づかなかったとは、ちと考えにくいので……まだ本気ではなかったのかな? 単に夕食とカウンセリングだけの仲だったのか? そういえば今回のレイチェルも、食事しただけで帰ったような雰囲気だったな。食事の後片付けしてなかったし、レイチェルの服も発見時と同じみたいだったし、「ライトに青く光る証拠」も採取されていなかったし。

そしてホレイショがピンチの時に助けに来るのは、やはりカリーなのね……。血液を採るところ、そんなにがっくりうなだれなくてもいいような気もするが、この場面は敢えてホレイショの表情を見せなかったことで、想像(というか妄想)がいやがうえにも高まる効果があるような気がした(単にスケジュールの都合で代役の人だったという可能性もあるが)。銃で狙われても動じない、ホレイショを守る女カリーは今シーズンも健在だ。

そして何と、担当判事まで「悪夢の始まり」の殺人判事とは。アメリカでは、連邦裁判所の判事は、弾劾されない限り終身その地位が保証されるはずだったと思うが(地裁から最高裁まで)、州の裁判所でもそうなのだろうか。確かに有罪と決まるまでは推定無罪なのだが……それにしても……。この判事さん、脚本家がホレイショをピンチにしたい時にまた登場するのかも。

「悪夢の始まり」では、ウルフが変な配色のシャツを着ていたことも思い出される。今回も偶然同じオレンジだけど、さすがにもう変な重ね着はしていないな。良かった。

さて、今シーズンの第1回からほのめかされてきた「NYでの過去」が、今回すこし明らかになった。ホレイショは10年前までNYPDにいて、最後に担当したのはジェニファーの両親が殺害された事件だった。ウィルソン事件の犯人がドレスデンなら、ホレイショが懺悔していたのは別の事件のことだったのだろうか。他にも、爆弾処理班に所属したのはマイアミに来てからなのか? とか、シーズン1の15年前に担当したドレイク・ハミルトンの事件(シーズン1「汚れた血 欲望の海」)はニューヨークで起きたのか? とか、10年前にマック・テイラーはまだNYPDにはいなかったのか? とか、10年前ならイェリーナはもうレイモンドと結婚してジュニアも生まれていたはずだが彼らはマイアミにいたのか? とかとか、色々疑問もわいてくるのだが、過去のシーズンとはどうせ辻褄が合ってないだろうから、いいや。

イェリーナといえば、署内では「行方不明」という認識だったのか……。書類上退職したことになっているというし、レイモンドの偽装死と潜入捜査を管理していた部署では当然動向を把握しているだろうと思う。しかし同僚刑事たちの間では、シーズン3の最終話で休暇に出かけたっきり帰って来ないということなのだろうか。トリップはいい人だから心配しているが、他の刑事たちは「あんな身勝手な女、戻って来てもクビにしろ」とか思ってやしないだろうか。

事件とは関係ないが、デルコが買っていたのはマリファナ? しかも売人の前で電話に出て捜査の指示? チャリティの小切手が換金できていなかったらしいし、やはり前回「金銭の問題を抱えている」と言われたのはデルコだったのか。この件は、そのうち明らかになるだろう。

Yoko (yoko221b) 2007-01-07

csi_miami/s04/078_under_suspicion.txt · Last modified: 2020-03-28 by 127.0.0.1