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csi_miami:s05:119_burned

CSI: Miami - Season 5, Episode 22

#119 Burned

  • 邦題:「燃え尽きて」
  • 脚本:Corey Evett, Matthew Partney
  • 監督:Anthony Hemingway
  • 初回放映:2007-04-30

事件概要

ブレット・モリソン

クレア・ギブスの自宅で火災が発生。クレアはプールに飛び込んで助かるが、婚約者のブレット・モリソンは高温の空気を吸引して死亡する。床にはガソリンをまいた形跡が残っており、放火の可能性が高かった。

クレアが元恋人のアンソニー・ブライアントからストーキングを受けていたことがわかり、ホレイショは事情を聞こうとするが、アンソニーの車を探し出してみると、そこにいたのはイェリーナ・サラスだった。イェリーナは現在私立探偵をしており、アンソニー本人の弁護士から依頼を受けて行動を監視していたのだという。イェリーナは、自分がアンソニーのアリバイに利用されたことを知る。

ブレットの歯の間の異物から、彼が誰かと争ったことがわかる。DNAからその相手はマイケル・リプトンだとわかるが、リプトンは「ライアン・ウルフとしか話さない」と主張する。ウルフは賭博でリプトンに1万ドルの借金を作っていたのだ。リプトンは「自分を釈放すれば借金は帳消しにする」と持ちかけるが、ウルフはそれを断り、その後の取調べをナタリアに任せる。結局リプトンは「ブレットの経営するイベント会社に姉の結婚式を依頼し、契約のイザコザで争っただけ」と主張して釈放される。

ホレイショはイェリーナにリプトンの監視を依頼。イェリーナはその後、ウルフがひそかにリプトンと接触し、大金を渡している場面を撮影する。

一方、火災現場では発火原因が温水器であることが判明していた。ガソリンに直接火をつけたのではなく、気化したガソリンが温水器の口火で引火したのだった。また、ロン・クレイマーという男が戸口のガラス窓を割っていたことがわかる。クレイマーは「火災が起きているのを見て住人を助けようとしたが、火の回りが速すぎたので逃げた」と主張するが、ススが付着していないことから、ガラスを割ったのは火災発生前と考えられた。クレイマーは「アンソニー・ブライアントの依頼でブレットを殺しに行った」と認めるが、殺人も放火も実行してはいないと主張する。

その後、現場からは別の遺体が2体発見される。だが焼け死んだのではなく、既に死亡して検死解剖が行われ、縫合した形跡があった。

証拠を突きつけられ、クレアはようやく一連の事件への関与を認める。クレアとブレットはアンソニーの嫌がらせに耐えかね、死を偽装してアンソニーに濡れ衣を着せ、自分たちは新天地で新しい生活を始めようとしていたのだった。アンソニーは毎晩クレアの自宅に現れたため、あらかじめガソリンをまいて待ち受けた。だがその日に限って現れず、2人はつい眠ってしまい、火災で目が覚めたのだった。アンソニーはクレアの企みに気づいており、アリバイを保証するためにわざと探偵を雇って自分を監視させていた。そしてクレイマーにブレットの殺害を依頼。クレイマーは何も知らず現場へ行くが、ガラスを割ったことで室内に酸素を送り込んでしまい、それが火災を促進してしまったのだ。

ウルフはリプトンの件をホレイショに問われ「リプトンは友人で、金を貸しただけです」と突っぱねる。ウルフはそれでデイド署のラボを守ったつもりだったが、ステットラーに免職を言い渡されて警察署を後にする――。


感想

イェリーナ再登場。でもこれも、予告編で顔が出たので何の驚きもない。だからネタバレ予告は(以下同文)。だが、久しぶりの登場で意外に良いキャラに変貌していたのは嬉しい驚きだった。これまでの彼女は、ホレイショの横にいるだけ、守られるだけの存在に思えることが少なくなかったのだが、今回は「自分の身は守れる」と頼もしいお言葉。これぐらいの存在感であれば、今後のリカーリング出演も期待できそう。

さて、その再会の一方でライアン・ウルフは突然の解雇という衝撃。3話の「デスプール100」でギャンブルをやっていた、というエピソードがここでようやく浮上してきた。結局あの後もギャンブルを止められず、多額の借金を作ってしまったということなのだろうか。でもあの1万ドルはどこから? まさかギャンブルで稼いだ?(そうそう都合良くいくものか)

一方、シーズン3でライアンの先生役だったカリーは火災現場の捜査でエリックといいムードに。そんな場合じゃないでしょうが! まったく、もう。

それにしても今回の事件……あれだけ大掛かりにやっておいて、待ちくたびれて寝ちゃいますか? 下着を仕込むより「ちゃんと話し合いたい」とか何とか言っておびき寄せればいいのに。死を偽装するからには、その後の生活に備えて資金やら偽の身分証やら用意したはずなのに(してるよね?)肝心なところが甘い。ストーキングに遭っていたこと自体は気の毒に思ったけど。

ストーカーというと、相手への歪んだ愛情からつきまとってしまうという被愛妄想を思い浮かべるが、今回のアンソニーはどうやら、振られた腹いせに「相手を苦しめよう」と嫌がらせをしていた様子。クレイマーには「男を撃て」と言ったらしいので、クレアへの気持ちはまだ残っているのかもしれないが、彼女が逮捕されて自分の近づけない場所へ行ってしまうというのに、「ざまみろ」な反応だったからな~。


使用楽曲

  • “Hold My Light” by P.J. Olsson (ナタリアの分析シーン)

Yoko (yoko221b) 2009-02-15

csi_miami/s05/119_burned.txt · Last modified: 2024-02-21 by 127.0.0.1