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csi_miami:s08:180_die_by_the_sword

CSI: Miami - Season 8, Episode 13

#180 Die by the Sword

  • 邦題:「サキルの刀」
  • 脚本:Melissa Scrivner
  • 監督:Matt Earl Beesley
  • 初回放映:2010-01-18

事件概要

ラッセル・ターナー

高校の社会科教師、ラッセル・ターナーが倉庫で胴体を真っ二つに切断されて殺害される。凶器は日本刀と思われ、同じような武器を使用した事件などから、日本のマフィア組織「サキル」の存在が浮上。ホレイショは「サキル」のボス、山田に話を聞くが、山田は指を3本詰めており、刀を扱うことはできないと言う。

ウルフとナタリアはターナーの家へ向かう。誰もいないと思われたが、日本刀を手にした少年がおり、ナタリアが危うく襲われそうになる。ウルフは、ナタリアの耳が聞こえなかったことに気づいて、検査を受けるように言う。

ターナー家にいたアジア系の少年は、ラッセルの養子ケニー。持っていた刀はラッセル殺害の凶器とわかる。ケニーはラッセルと食事をしている時に突然「逃げろ」と言われたという。ケニーはいったんその場から逃げたが、その後、倉庫まで追跡して父親の遺体を発見。その場に落ちていた刀を拾って護身用に持っていたという。

ケニーは「サキル」については何も知らないというが、山田のDNAを入手して調べたところ、ケニーと血縁関係があるとわかる。改めて事情を聞くと、山田はケニーが息子であることを認め「息子は生まれてすぐに拉致され、ようやく探し出した。親権を申請しており、殺す理由はない」と主張。

その後、アジア系の女性がケニーを拉致しようとして逮捕される。この女性はケニーの実母、スーザン・リーだった。スーザンは実は日本人で、山田にレイプされて妊娠した後「子どもをサキルには近づけない」と決意して渡米し、中国系のふりをしてターナーにケニーを託した。そして、山田がケニーを取り戻そうとしていることを知り、ケニーを守ろうとしたのだった。

ターナーの着衣には、散水機に使う薬剤が染み込んでいた。同じ散水機の水を浴びた服を着た人物を探したところ、山田の部下であるオカナギがターナー殺害犯であると判明。だがオカナギは単独犯を主張し、山田には行き着かない。

犯罪者データベースで山田について調査したところ、血液型が一致しないことがわかる。これは肝臓移植を受けたためだった。山田は竹で刺青を深く掘っていったため、汗腺がブロックされて肝不全を起こしたものと思われた。山田がケニーをほしがる理由は、親子だからではなく肝臓が目的だったのだ。

その後、児童保護施設に預けられていたケニーが拉致される。ホレイショは山田のボディガードから居場所を聞き出して現地へ急行、抵抗する山田を射殺してケニーを保護する。


感想

また「変てこニッポン」ネタか……と覚悟して見始めたが、NYほどの脱力感ではなかった。それでもツッコミ所には事欠かないけど……まぁ、変なところをいちいちあげつらってもキリがないのでとりあえず、日本刀であんな殺し方が可能なのか、刀をなぜ現場に捨てていくのか(かなりの名刀ではないのか)、あの少年は現場から自宅まで、抜き身の刀をぶら下げて歩いて帰ったのか(その途中誰にも通報されなかったのか)、というようなことを覚書程度に記しておくことにしよう。

捜査線に浮上したジャパニーズマフィアの支部長は山田たかし。なんだか座蒲団持って現れそうな名前だけど(それは隆夫)、めずらしくマトモな日本人名。やくざの親分さんにしてはいささか迫力不足な気もするが……でも手下(犯人の人)は「アイコ」と呼ばれていた。IMDb によると氏名は “Aiko Okanagi”。まさか「愛子」さんではないよね。この親分さんも手下も息子もその母親も、誰一人として日本人に見えないのが困ったものだけど、まぁこれも仕方ないか。

この「サキル」なる組織について書こうとすると、やはりツッコミばかりになってしまいそうなので、このくらいにして。それより気になったのはナタリアのことだ。

数回前のエピで爆発に巻き込まれて以来、耳が聞こえにくくなっている様子。今回も被害者の自宅で襲われそうになっていた(こういう場合、武装した警官がまず中に入って確認しないの?)。

それもどうやら爆発だけが原因ではなく、継続的に衝撃(平手打ちなど)を受けてきたのが原因ではないかと言われてしまう。ナタリアはぎこちなく否定するが、何か変だ。

確かにナタリアの元夫のニックは暴力夫だったけれど、確かシーズン5で死亡し、それ以前にはDVで服役していたので、かなり時間が経っているはず。それはまぁ、何年も前に受けた暴力の後遺症が今になって現れたということかもしれないが、ニックの暴力が原因だとすると、なぜ今さら否定する必要があるのかな、というところが疑問。ニックが服役したのは、ナタリアが被害を訴えたからだろうし、過去シーズンではDV被害者ネットワークに人脈を持っているという描写もあった。つまり彼女は自分がDV被害者であることを隠していなかったはずなのだ。

なので、もしかすると現在の彼氏がやはりDV男で、一度ならず二度までもそんな男に引っかかったことを認めたくなくてあのような態度になってしまったのか……と、いろいろ考えてしまうが、単にcontinuityが甘いだけかもね。

また今回は、シーズンプレミアの回想エピでホレイショのパートナーとして登場したサリバン刑事(サリー)が再登場。現在は警察を辞めて山田さんのボディガードをしているようだ。今回のことで失業しちゃったかな。


使用楽曲

  • World's On Fire by The Prodigy (冒頭)

Yoko (yoko221b) 2011-10-20, 改訂 2015-02-22

csi_miami/s08/180_die_by_the_sword.txt · Last modified: 2024-02-23 by 127.0.0.1