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CSI: NY - Season 2, Episode 18
#41 Live or Let Die
- 邦題：「命の選択」
- 脚本：Pam Veasey
- 監督：Rob Bailey
- 初回放映：2006-03-29
You know you had something, Dr. Beaumont, something that some of us who've suddenly lost a loved one never had – time. Time to make the most of what was left. That's what's precious.
事件概要
肝臓強奪事件
マック、ダニー、ホークス、フラック刑事担当。病院の屋上で、移植用の肝臓を運んで来たヘリコプターがハイジャックされる。ヘリは翌朝発見されるが、パイロットは中で負傷して縛られ、同乗していたライアン・エリオットは射殺されて発見される。肝臓は持ち去られていた。ライアンを撃った銃弾は貫通して行方不明となっていたが、下水溝の中で発見される。
だが、射殺された被害者はライアン・エリオットではなく、小児科のインターン、ショーン・ホヴァックであった。その日肝臓を運ぶのはライアンのはずだったが、バスケの試合を見に行く予定だったため、友人のショーンに代わってもらったのだという。
発見された銃弾は、最近のクリーニング店の強盗事件で使われた物だった。その事件の犯人アンジー・ワトソンはすでに逮捕され服役中。アンジーは「銃は捨てた」と言うだけで、共犯者の正体を明かそうとはしなかった。
現場で発見したガラスの欠片から、逃走用に使った車はメルセデスであると判明。その車の持ち主ジェニファー・ゴスの家は、アンジーが「銃を捨てた」場所の特徴に一致した。捜査に赴いたマックとフラックは、移植担当の医師キース・ボーモントの姿を発見。ボーモントは2人の姿を見て逃げ出すが逮捕される。
ボーモントの妻ジェニファーは肝臓を悪くして移植が必要だったが、優先順位はずっと下の方だった。ある日ボーモントはゴミ箱の中に拳銃を発見し、肝臓を強奪することを思いついた。内部から手引きをし、肝臓を盗ませたまでは良かったが、実行犯が肝臓を「人質」にしてさらに金を要求してきたため、計画に狂いが生じたのだった。
実行犯の身元は、現場で発見したラテックスに残る指紋から判明。メルセデスは盗難車追跡システムで、肝臓とともに発見された。
リリアン・スタンウィック殺害事件
ステラ、リンジー担当。レストランの接客係をしているリリアン・スタンウィックが路地裏で遺体となって発見される。死因は頭への一撃による出血で、死ぬ前に2人の男性と性交渉を持った形跡があった。
リリアンの通話記録から、彼女は多数の男性を相手に匿名のテレフォンセックスを楽しんでいたことがわかる。リリアンはレストランに客が置いていった名刺をひそかに持ち帰り、気に入った相手に電話をかけていた。その夜リリアンの相手だった男性のひとりは、彼女からのラブコールを受けて会いに行ったが、殺害は否定する。レイプは暴力で相手を支配する行為だが、男性たちとの関係で主導権を持っていたのはリリアンの方だった。
DNA鑑定の結果、リリアンのもうひとりの相手は、かつてレイプ事件の容疑者で、証拠がないため逮捕できなかったD.J.プラットのものとわかる。プラットの職業は塗装。そしてリリアンのアパートでも、塗装が途中のまま業者が来なくなっていた――。
感想
マックの事件。えらく存在感のある医者だと思ったら、ジョエル・グレッチじゃないですか！「4400」の撮影の合間だったのかなぁ。この人の出番がこれで終わるわけないよなーと思ったら、案の定……まぁ、そういう点で意外でも何でもない展開だった。フラックが医師を追い詰めて腰をつかんだ時「ここでズボンが脱げたら面白いのにどうしよう」と思ったくらいかな。
きっとこの医師は何度も頭の中で計画してはあきらめてきたのだろうと思う。そうしたら、偶然にも拳銃が家のゴミ箱に！思いがけぬ機会が向こうから転がり込んだばかりに、もう実行せずにはいられなくなってしまったのだろうか。失敗した時のことなど考えもせずに。
突然に愛する人を奪われた者が、決して得られなかった大切な物、それは時間。時間の価値を理解せず無駄にしてしまった医師に対するマックの辛らつな言葉を聞いていると、あぁまだクレアさんのことを忘れてないんだなぁ……と、ちょっと胸が痛くなった。よほど心残りなことがあったのだろうか――何か伝えられなかったことがあったのか、もしかしたら夫婦喧嘩して仲直りしないままだったのか――とかとか、色々想像をめぐらせてしまう。そういえば「想い出のブルー」でもマックは、愛馬に別れを言うための時間を作ろうと努力していたのよね。
さてステラとリンジーの事件では何と！ここに来てやっと、D.J.プラット・リターンズ！ あぁ長かった。