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csi_ny:s07:161_life_sentence

CSI: NY - Season 7, Episode 21

#161 Life Sentence

  • 邦題:「17年目の真実」
  • 脚本:Christopher Silber, Adam Targum
  • 監督:Jeffrey Hunt
  • 初回放映:2011-05-06

事件概要

NY市警ラボ銃撃、ルシアス・ウッズ、ミランダ・トーマス

ビル・ハントがマックのオフィスを訪ねる。マック本人からメールで呼び出されたというが、マックには身に覚えがない。だが疑問を口にする間もなく、ラボは銃撃を受け数名が負傷する。幸いにも死者は出なかった。

弾道から、犯人は向かいのビルから撃ったと思われた。その場へ急行するが犯人の姿はなく、AK-47ライフルと地下鉄の路線図が残されていた。マックは、レイモンド・ハリスに財布をすられた時、彼がその路線図を持っていたことを思い出す。

凶器のライフルは、17年前にハリスが逮捕された麻薬・強盗事件で使用されたもの。当時、ハリスの住居も捜索を受けたが、ライフルは見つからないままだった。ライフルにアスベストや古い銅管の痕跡があったことから、ライフルはハリスが服役していた17年の間、どこかに隠されていたものと思われた。

マックらは当時ハリスが住んでいたアパートへ向かうが、中から発砲があり銃撃戦に。相手は射殺されるが、顔を見るとハリスではない。現住人のトレヴァー・アーネットで、押し込み強盗の逮捕状が出ていた。マックとダニーは内務調査を受けるが、正当な発砲だったと判断される。ホークスとリンジーはそのアパートで武器弾薬の隠し場所を発見。また、床板の下には古い大きな血溜りがあった。

その頃ハリスは堂々と警察署に現れ、「暴行を受け脅された。襲った男は昔自分を逮捕した警官に似ていた」と苦情を申し立てる。フラックが対処し、ビルを含めた面通しが行われるが、ハリスは彼らをもてあそぶように言を左右にし、結局苦情を取り下げて帰ってしまう。

ハリスの目的を知るため、マックは17年前の事件の資料を再検討し、血痕の形がおかしいことに目を留める。逮捕時にビルがハリスを殴ったため、現金を入れたバッグに鼻血が飛び散っていたが、その血痕の形が円形なのだ。バッグは中身が半分ぐらいしか入っておらず、布地がたるんだ状態だったため、血痕は楕円形になるはず。再現実験を行った結果、血痕が丸く付着するのは、バッグが満杯で垂直に立った状態である時だけだとわかる。

マックはビルを訪ね、いきなり殴りつけると「現場で金を盗んだだろう」と言う。ビルはバッグに詰まっていた金を抜き取り、マックに金を運ばせ、自分が扱った記録が残らないようにしたのだ。ビルは横領を認めるが、重窃盗罪はすでに時効が成立。マックは「ハリスの恨みは金のことよりもっと深いのではないか」と疑う。

当時ハリスのボスだった麻薬の売人、ルシアス・ウッズが遺体で発見される。ウッズはベッドに縛り付けられ、拷問を受けた末に死亡していた。現場で検出された指紋やDNAから、ハリスが関与していることは明らかと思われた。さらに、そこに落ちていたロザリオからは女性の上皮組織が検出される。それはハリスの元住居の床下にあった血痕と同じ女性のもので、身元は17年前に撲殺されたミランダ・トーマスと判明。ミランダはハリスの婚約者だった。

ウッズはニュースで押収された金額を知り、本来あったはずの額より低いことに気づいたはず。そこでハリスが横取りしたと思ってミランダを殺し、その報復としてハリスがウッズを殺害したのではないかと思われた。

だが、マックはミランダ殺害犯人が残したと思われる指輪の痕を見て真相に気づく。それはビルが身に着けていた警察友愛会の指輪だったのだ。マックはビルを車に同乗させてその事実を突きつけ、ビルは殺害を認める。ハリスのアパートに隠した金を取りに行った時にミランダと鉢合わせしてしまい、思わず殴り殺したのだという。マックは逮捕を通告するが、そこで別の車が横から突っ込み、急停止したところへハリスが現れて発砲。ハリスはウッズを拷問し、ウッズが殺したのではないと確信したのだ。マックは応戦し、ハリスを説得しようとするが、ハリスは応じず、マックに射殺される。そしてハリスに撃たれたビルも間もなく息を引き取る。


感想

いきなりNYのラボが狙撃されてびっくり。攻撃が派手な割に人的被害は少なかったので、ハリスって射撃は下手? と思ったが、考えてみると17年も刑務所にいて出てきたばかりなのだ。刑務所内で射撃の練習ができるはずもないので、これは仕方ないか。でも以前のボスを拷問して殺してしまうなど、犯罪者としてはパワーアップしたのかもしれない。

ビル・ハントはいかにも悪徳警官ぽいオーラむんむんで現れ、そのまま犯人だったので、ちょっとストレートすぎない? という印象を受けた。まぁ金を取っただけでなく、殺人まで犯していた(それも犯罪とは無関係な目撃者を)というのは予想外だったけど……。

さて、今シーズンもあと1話でフィナーレという所まで来た。

放送枠が水曜から金曜に移動し、さらにマックに次いで重要なキャラ、ステラ役のメリナ・カナカレデスが降板し、そろそろ終了かと囁かれるようになった今シーズン。しかしフタを開けてみれば、ステラの後任であるジョーの魅力的なこと! 前半の面白さはジョーの魅力に負うところが大きかったと思う。しかし、ということはジョーの描写が引っ込むと途端に物足りなくなってしまうもので後半はイマイチ。ゲストは豪華だったが、ゲストを出せば良いってもんじゃないんだよ。その魅力を生かす脚本がなければ。

年が明けた頃、「フィナーレはクリフハンガーにせず話をまとめて終わるように」と局からプロデューサーに指示があったと報じられた。おそらくそこでフィナーレエピの内容が決まり、前回と今回はそのゴールへ向かっていく前哨戦のような役割も与えられたのだろうと思う。17年間のマックのキャリアを振り返り、スタート時点の過ちを正す。まぁ17年といってもそのうち7年間はエピソードとしてすでに放送されているわけだけど。

警官としてのマックのキャリアが17年(シーズン1開始前に10年間)というのは思ったより短いなと思ったのだが、以前のシーズンで「ジュリアーニ市長の肝いりで採用された」という台詞があったと思う。同市長の就任が1994年だったのでそれより前にはできなかったということなのだろう。

Yoko (yoko221b) 2013-07-06

csi_ny/s07/161_life_sentence.txt · Last modified: 2020-04-11 by Yoko