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csi_ny:s07:162_exit_strategy

CSI: NY - Season 7, Episode 22

#162 Exit Strategy

  • 邦題:「最後の未解決事件」
  • 脚本:Zachary Reiter, Bill Haynes
  • 監督:Allison Liddi-Brown
  • 初回放映:2011-05-13

事件概要

コンビニ強盗殺人

麻薬事件の強制捜査を行ったマックは、売人のひとりと格闘になり銃を突きつけられる。だが銃が偶然にも弾詰まりを起こしたため、その隙を突いて形勢逆転、売人は無事に逮捕される。

九死に一生を得たマックは、9年前から未解決のままだったコンビニ強盗殺人事件の捜査を再開する。その事件では、2人組の強盗が店主と店員を射殺して逃走。店主の反撃で犯人の片方も負傷しており、血痕からそれはケニー・ヘクストンと判明していた。

改めて証拠を調べ直した結果、店に落ちていたサイフから、以前は検出されなかった上皮細胞が発見され、事件当夜から行方不明になったままのオリヴィア・ダルトンという少女と一致する。オリヴィアは事件当時たまたま店に居合わせて事件を目撃し、犯人たちに連れ去られたものと思われた。幼い少女がひとりでコンビニにいたのは、母親の飲酒癖のためだったが、事件以来母親は酒を一滴も飲まず、娘を探し続けていた。

当時ケニーの恋人だったジャッキー・トンプソンはずっと捜査への協力を拒み続けていたが、オリヴィアの件を知って態度を軟化させ、ケニーの行き先を告げ、絵葉書を手渡す。ジャッキーはケニーの仲間のことを何も知らなかったが、ケニーは字を書けないので、共犯者が代わりに書いたものと思われた。

ジャッキーの情報からケニーは逮捕されるが、共犯者については、事件の少し前に知り合ったばかりで「ウェス」という名前以外は何も知らないと主張。事件の後、ケニーはオリヴィアを殺そうと言ったが、それを聞いたウェスはケニーを殴り倒し、オリヴィアを連れて去ったという。

ジャッキーに送られた絵葉書は、年月が経って文字が消えかけていたが、アダムが復元させる。マックはその文字をあらゆるメディアに公開し、「この筆跡に見覚えのある方はご連絡を」と呼びかける。それに対して、ジョージア州に住む女性から「数ヶ月前まで一緒に暮らしていた男」の情報が寄せられる。彼女によると、ウェスにはマディソンという娘がいたという。年恰好はオリヴィアと一致する。

「マディソン」に不整脈の持病があることから、薬を手がかりに探した結果、ノースカロライナの郊外に住む「マディソン・ヒューズ」が見つかる。マックらはただちに現場へ急行。

現地ではウェスが警察車両に気づき、オリヴィアとともに逃げようとするが、車のキーを取ろうとしたところを「銃を持った」と誤認され、ウェスは射殺されてしまう。オリヴィアは目の前で「父親」が撃たれたことにショックを受け、マックに銃を向けるが、マックの説得により無事に保護される。

ダニーは巡査部長の昇進試験を受けて、見事合格。ホークスとカミーユの仲も順調。ジョーは報告書を読んで、強制捜査でマックが殺されかけたことを知る。マックは、「命拾いは何度もしたが、今回は死が目の前にあった」と言い、それ以来「どれだけ続けられるのか」を自問するようになったと認める。最後に残った未解決事件もこれで解決し、もう潮時かもしれないと――。


感想

シリーズ最終回にふさわしい、しんみりとした情感を感じさせるエンディングが良かった。

……という感想を思わず書きそうになってしまったが、結局これは最終回にはならなかった。いや今シーズンのフィナーレではあるのだけど、この後シーズン8に続くことが決定したので、シリーズ最終回ではないのだ。

制作に先立って「クリフハンガー禁止令」が出たということは前回書いたとおりだが、実際にエピソードを見てみると、予想よりも「最終回風味」が強いなという印象。打ち切りという選択肢、制作サイドにはけっこう現実味があったのかもしれない。

事件はマックが抱えていた未解決事件の最後の1件。最後まで未解決だったわりに、オリヴィアの存在がきっかけになって、とんとん拍子に解決してしまった感があるが、難事件というのはこういうものかもしれないなぁ、とも思う。

これは9年前にマックがCSIのチーフになって初めて担当した事件、ということであるから、マックがCSIのチーフになったのは2002年、シーズン1が始まる2年前ということになる。しかしシーズン1の「疑惑の任務」でマックは「5年前にダニーを採用した時…」と言ってたよね、確か。「疑惑の任務」はシーズン1の終わりの方(2005年)だったので、その5年前といえば2000年。つまりその時は、チーフではないけれど人事権のある役職だった、ということ? で、その6年前にあたる1994年には、マックはまだ新人の制服警官だった……?

これは、6年間でものすごく頑張ってぐんぐん頭角を現したということなのか。それとも、94年に幹部候補生として軍隊から引き抜かれ、警官の仕事を学ぶための研修のような形でパトロール警官の仕事をしていたということなのかなぁ。市長の肝いりで採用されたぐらいだから、何となく後者のような気もするけど。

ちなみに、マイアミのホレイショ親分がNYPDを去ったのは1995年のことであった(シーズン4「容疑者ホレイショ・ケイン」による)。95年といえば、NYPD Blueのケリー刑事が辞職したのもそれくらいの時期だったかな。

年表には少々疑問が残るが、ま、いっか。来シーズン、人事がどうなっているかちょっと楽しみではある。

じゃ、またね!


使用楽曲

  • “Multilateral Nuclear Disarmament” by Beastie Boys (中盤、ラボ)
  • “Holding On And Letting Go” by Ross Copperman (エンドシーン)

Yoko (yoko221b) 2013-07-08

csi_ny/s07/162_exit_strategy.txt · Last modified: 2024-03-02 by 127.0.0.1