• 邦題：「写真の少女」
• 脚本：Jan Nash
• 監督：Martha Mitchell
• 初回放映：2005-11-10

ビル・シールズが自宅のパーティから失踪。ビルは8ヶ月前に娘のローレンを白血病で亡くしてから、妻と別居し、仕事からも離れてふさぎ込んでいたが、ようやく元気を取り戻し始めたところだった。エレナは、ビルの部屋から大量の子どもポルノ写真を発見する。写真を調べてみると、そのうち半分以上が同じ少女で、どうやらビルはその少女を探していたらしい。

その後、ビルはモーテルの部屋で倒れているところを発見される。

ビルは、少女を探していた事情を語る。ローレンはダンスが好きだったので、ローレンの死後、ビルは彼女を記念して少女たちのダンスレッスンのスポンサーになろうとした。そして、インターネットで検索しているうちに件の少女の写真を偶然見つけた。ただ、チュチュを着た写真だけではなく、ポルノ写真も一緒に発見されたため、彼女を救い出そうと探していたのだ。ようやく有力な情報に行き当たり、彼女を「買い取ろう」としたが、結局話は嘘で、金を騙し取られたのだった。金を取って行った男は見つかるが、少女の居場所も何も知らなかった。

子どもポルノ被害者のひとり、ブリタニーが、写真の少女を知っているという情報が入る。ブリタニーは養父に「パーティ」に連れて行かれ、そこで少女と会い、彼女の名がメリッサであることを知った。だがそれ以外はほとんど会話もできず、ブリタニーの養父が逮捕されたためそれから会うこともなかったという。

一方、FBIではラボ技術者とマーティンがビルの協力を得て、写真の背景やテイクアウトのカップから撮影場所を割り出していた。そのモーテルのオーナーはメリッサを覚えていた。ガラスで怪我をしたので、近くの病院のERへ連れて行ったという。ERの医師はメリッサがわざと怪我をしたのではないかと疑っていたが、「父親」がずっとそばにいたため話をすることはできなかった。

ERで書類を書いたのは、「父親」と一緒にいた女性だった。彼女を探し出して事情を聞いたところ、メリッサの「父親」はジョージ・アンダーソンと名乗っていることがわかる。定住所を持たず、あちこち渡り歩いているらしい。その女性の家には、メリッサが置いていった服や絵があった。

一方、マーティンはビルになりすまして、小児性愛者たちのチャットルームで潜入捜査。サマンサたちは、ジョージに関する情報やメリッサの描いた絵から、身元を絞り込もうとする。

ジョージのクレジットカード番号が判明し、前日に買い物をしたことがわかる。その店の女店員は、試着室でメリッサが泣いているのを見たという。メリッサは初潮を迎えていたのだった。成長して小児性愛者にアピールできなくなった少女は、売り飛ばされたり殺されたりする危険性が高い。

ヴィヴィアンはようやくジョージ・アンダーソンを絞り込み、彼の弟を訪ねる。彼らはメリッサの母親の兄弟で、メリッサの両親が車の事故で亡くなった後、兄のジョージがメリッサを引き取り、その後、連絡が途絶えたという。

一方マーティンは、思春期の少女を好むグループのチャットルームに入り、彼らの会合が今夜開かれることを知る。そこで、Farmboy61というハンドルの男が「トレードしたい品」を持って来るという。ジャックは彼らの会合に潜入し、ジョージと接触。メリッサの救出に成功する。

ええと、このストーリーの失踪者は誰なんだろう。ビル・シールズ……でいいのかな。失踪者捜査班の仕事としては、シールズを発見したところで終わるはずなのだけど、メリッサも「ある意味失踪者」だと、成り行きで捜査する羽目に。アンダーソンは特定の州に定住しているわけじゃないからFBIの管轄かもしれないが、子どもポルノはそれ専門の部署があるのでは？

ビルの失踪とメリッサの「売却」が立て続けに起きているのがタイミング良すぎなこともあって、ストーリーはやや強引な印象が否めないところだが、ジャックの潜入が妙に馴染んでいて可笑しかった。ダニーやマーティンではこうはいかない。マーティンもまた当然のようにジャックの潜入を持ちかけてくるんだから……と思ったけど、そういえばマーティンは、まだ新人だった頃にジャックの変態説得術を間近で見てるんだよね。

失踪者のビルを演じているゴードン・クラップは、NYPDブルーのメダボイ刑事ですな。最近CSIでも見かけたが、今回は良い人（なんだよね？）の役で良かった。

— Yoko (yoko221b) 2009-01-11