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csi:s11:243_all_that_cremains

CSI - Season 11, Episode 14

#243 All That Cremains

  • 邦題:「灰のメッセージ」
  • 脚本:Dustin Lee Abraham
  • 監督:Jeffrey Hunt
  • 初回放映:2011-02-10

事件概要

ロナルド・ポーズ

リサイクルショップに搬入された段ボールから男性のバラバラ死体が発見される。その箱は持ち込みではなく、事前に決められたルートを回って、玄関前に出されていた箱を回収したもの。

切断は死後に行われており、死因は窒息で、人間の遺灰を飲み込んでいた。手足には拘束された跡があり、アルコールと鎮静剤が検出される。つまり被害者は薬で意識がない状態のところを縛られ、遺灰を飲まされて窒息死し、その後に切断されて箱に入れられたとわかる。

遺灰に混ざっていた遺留品が手がかりとなり、火葬場の記録から遺灰の主は事故死したサブリナ・ポーズと判明。バラバラ死体にされたのはサブリナの夫、ロナルド・ポーズだった。ポーズ家は回収ルートに入っていないが、向かい側の家がルートに入っていた。

自宅を調べた結果、ロナルドは自分の寝室のベッドに縛られて殺され、その後浴室でバラバラにされたとわかる。箱詰めに使った梱包資材などはガレージに置いてあり、内部の事情に詳しい者の犯行を思わせた。ロナルドの家族は13歳になる娘キャムリンだけで、キャムリンは「誰も訪ねて来なかった。パパはいつも仕事で忙しいから、朝はひとりで起きて学校へ行った」と言う。

室内の指紋を調べてみると、ダンサーのシドニー・プレストンが現場にいたことがわかる。シドニーはロナルドの元恋人で、2週間前まで一緒に暮らしていたが、ロナルドの女癖の悪さに愛想を尽かして出て行ったのだという。ロナルドは友人のプロデューサーに頼んで、ダンサーのオーディションビデオを大量に作らせ、その中から気に入った女性を物色していた。シドニーもそのうちの1人で、だまされたことに怒り、出て行ったのだ。シドニーはキャムリンと仲良くしており、忙しい両親のもとで孤独だったキャムリンは親以上にシドニーを慕っていたという。

ロナルドの胸には変わった形の痣がついており、それはシドニーが使っていた膝当ての形と一致。シドニーは「出て行くときに持ち物は残して行った」と犯行を否定するが、自宅にあった膝当てからキャムリンのDNAが検出されたと聞いて「キャムリンと話させてほしい」と言う。

キャムリンはシドニーに対して事実を語る――シドニーが出て行った後、キャムリンは寂しくてシドニーの服やギターを使っていたが、それを見てロナルドは怒り「シドニーは死んだんだ。彼女のことは忘れろ」と怒鳴った。母親の生前から両親は仕事で忙しく、自分のことは祖父母や子守に任せきり。シドニーが来て初めて本当の家族ができたと思ったら、この仕打ち……怒ったキャムリンは、父親が薬を服用して熟睡した後に手足を拘束し、「ママの所へ行けばいい」と口に遺灰を流し込んで殺害。そして父親の遺体を浴室へ引きずり、バラバラにして箱に入れたのだった。


感想

少年犯罪の増加・凶悪化に関しては諸説あり、現実でどうなのかは仔細にデータを検討する必要があろうと思うが、CSIの世界では確実に凶悪化しているのではないだろうか。実は子どもが犯人、というのは毎シーズンお約束のようにやって来るネタだけれど、初期シーズンでは、殺意のない事故だったり、本人が何をやったか自覚していないケースが多かったように記憶している。

しかし、今回は! いくら恨んでいたとはいえ、ここまでやるかと思った。縛り付けて灰を飲ませるところまでは、怒りにかられて無我夢中だったと思うこともできる。しかしワイヤーソーでバラバラに切断して箱に詰めてリサイクルに出すとは!

少女による残酷な殺人といえば、シーズン8の「蜜蜂の死」あたりが思い浮かぶが、あれは男性の共犯者がいた。今回は単独犯行だが、そもそも体力的に可能なのかそれは? とはいえ、女性による殺人事件といえば、ナタリーのあれもかなり無理っぽかったので、あれが可能ならこれも可能ってことになるかなぁ~。

まぁそれはそれとして、ニック、グレッグ、フランキーの火葬場のシーンが面白かった。ニックとフランキーは灰をかけられたり棺の棚を倒されたり(あれって中に入ってるわけ?)して散々だが、グレッグが最後に美味しい所をさらって行った感じ。でもアメリカの火葬って、あんなに杜撰というか怪しい業者が本当にいるのだろうか。架空の話だと思いたい。

それから、事件とは関係なかったがラングストンの元妻が登場。たしかシーズン9でハスケルと面会する時、ラングストンが指輪をはずしてロッカーに預ける場面があったと思う。ラングストンは「2年前に離婚」と言っていたけど、シーズン9のその回がちょうど2年前くらいなんだよね……つまり、離婚した直後か、離婚でゴタゴタしていた頃か。教授の職をあっさり捨てて新人CSIになったのは、そのこともあって生活をがらっと変えてみたかったのかも、なーんて考えてしまった。

でもチームの皆は離婚のこと知らなかったんだ。教授の自宅には行ったりしていたから、一人暮らしなのは知っていただろう。サラとグリッソムみたいな別居婚だと思っていたのかな? それにしても、連絡もせずに会いに来るなんて、夫婦としては不自然だと思うのだけど。それよりニック、お客様に生首見せちゃいけません!(でもグロリアさんもニックの方を見たのに動揺していた様子はなかったから、彼女も病理医なのかもしれない)


使用楽曲

  • “I Fall to Pieces” by Willie Nelson & Ray Price (冒頭)
  • “Good to Go” (Ft. Bun B) by Yelawolf (カーステレオ実験)
  • “Kush” (feat. Snoop Dogg & Akon) by Dr. Dre (ダンスリハーサル)

Yoko (yoko221b) 2013-05-06

csi/s11/243_all_that_cremains.txt · Last modified: 2024-02-19 by 127.0.0.1