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csi:s11:244_targets_of_obsession

CSI - Season 11, Episode 15

#244 Targets of Obsession

  • 邦題:「地獄へ道づれ」
  • 脚本:David Weddle, Bradley Thompson
  • 監督:Alec Smight
  • 初回放映:2011-02-17

事件概要

ハクスビー博士、キップ・ウッドマン

仕事を終えて帰宅したニックは、自宅へ入る直前にジェイソン・マッキャンから電話を受け「家に入らないで」と警告される。だがその時ニックは玄関前に仕掛けられたワイヤーに足をかけてしまっていた。その先には手榴弾。ニックはあわてて爆弾処理班を要請。爆弾処理班のキップ・ウッドマンによって手榴弾は無事に回収される。

ニックはジェイソンを呼んで事情を聞くが、保護者であり彼らのグループのリーダーであるハクスビー博士がジェイソンを連れて帰ってしまう。

手榴弾の中からはアセトンが検出される。また「国家の支配から自由になる」ためにクレジットカードを捨てたはずのハクスビー博士がクレジットカードで倉庫を借り、大量のアセトンを購入していることが判明。ニック、キャサリン、キップとヴァルタン刑事がその倉庫へ向かうが、そこにはハクスビーの遺体。キャサリンは、部屋の中央に遺体を寝かせるという状況に前回の事件を思い出す。案の定、ハクスビーの身体の下には爆弾のトラップが隠されていた。だが調べたひょうしにタイマーが作動してしまう。しかも戸口にはセンサーがあり、逃げようとすると直ちに爆発する仕組み。電波妨害で携帯もつながらないうえ、床下に仕掛けられた銃弾でヴァルタンが負傷する。

キップがトラップを抜ける方法を思いつき、何とか解除に成功するが、喜ぶのもつかの間、別のスイッチが入ってしまい、爆弾が炸裂。キップは自分を犠牲にして仲間たちを救い、ニックとキャサリンは無事。だがヴァルタンは重傷を負って病院に搬送される。

結局、爆弾の材料を購入したのはハクスビーではなく、彼名義のクレジットカードをこっそり作っていたジェイソンだった。ジェイソンが店で物資をそろえる所が防犯ビデオに残っており、その映像から、元軍人で爆発物を扱っていたティモシー・ジョンソンが共犯者とわかる。ニックはジェイソンに電話をかけ、逆探知で所在地を割り出そうとする。

ジェイソンとティモシーの所在地が判明し、2人は警察に包囲される。ティモシーがまず投降し、次にジェイソンも車を降りるが、隙を見て銃を向けたため、警察に射殺される。

レイモンド・ラングストン

ラングストン殺害未遂事件で起訴されたネイサン・ハスケルは、公選弁護人を解任して自ら弁護人になる。そして脳科学者を召喚し、「MAOA遺伝子を持つ人間が幼少期に虐待を受けると、凶悪犯罪の傾向を見せる」と証言させる。つまりハスケルの犯罪は本人の責任ではなく、持って生まれた遺伝子と父親から受けた暴力が原因だというロジックだ。

これに対し、ラングストンは自らもMAOA遺伝子を持っており、同じように父親から暴力を受けたことを証言し、「だが私は殺人者になっていない。遺伝子は宿命ではない」と証言する。

判決は有罪。ラングストンは勝ち誇って勝利宣言するが、その直後、グルーピーたちの手引きによってハスケルは逃走してしまう。


感想

前回ラングストンの別れた奥さんが唐突に登場したと思ったら、今回はハスケル再登場。ハスケルが逃亡したということは、この先グロリアが巻き込まれる可能性が高い、のか……?

メイン事件のジェイソン・マッキャンも、プレミア以来2度目の登場になるかな。シーズン後半に入って、急に思い出したように伏線回収が始まったような感じ。複線といえば、前シーズンでちらちらと言及されたっきり忘れられていた教授の遺伝子問題もそうだ。

MAOAとは「モノアミン酸化酵素A」の略だが、MAOAが暴力の原因というわけではなく、むしろその反対(と思われる)。MAOAの活性が低い個体に暴力傾向が現れやすいということなので、「MAOA遺伝子」という呼び方はちょっとわかりづらい。また、MAOAの活性が低いだけではだめで、それに加えて幼少時に暴力などの虐待を受けた場合に、暴力傾向が強くなる――とのこと。一応参考文献は挙げておくが読んでない(シーズンフィナーレまでに読め……そうにないな)。

もちろん、「MAOA不活性+虐待」という両方の要素を持っていても暴力にはしらない者もいるであろうし、それに「暴力傾向」というのが、ハスケルのような秩序型の性的サディストに当てはまるのかどうかも疑問に思う。だからまぁ、有罪の評決にはほっとしたのだが、でも逃げられちゃったからね~。

ジェイソン事件の方は、結局何がやりたかったのかよくわからないままにジェイソン死亡。親代わりの保護者を逮捕されたので、その復讐をするというのが出発点だったのだろうけど、巧妙な仕掛けを作る一方でやる事は破滅型。結局兄と同じ行動を取って同じように殺されてしまう。いったい警察とどの程度真剣に戦うつもりだったのか。ティモシーの方はまだ「戦うために生き延びろ」という兵士らしい行動を取っていたのだが……。

最後にジェイソンを射殺して終わったが、警察側のダメージも大きい。ヴァルタンは重傷だし、キップは本当に残念。プレミアに登場したケイシーよりキャラとしての好感度は高かったのに。もうちょっと活躍してほしかった。でもニックとキャサリンが支え合うようにハグする場面は良かった! シーズン1からのCSIチームで、ずっと継続しているのはもうこの2人だけなんだよね。元祖姉弟コンビだけど、「弟」も今や主任補佐としてしっかりチームを支えている。何だかしみじみしてしまった。

Yoko (yoko221b) 2013-05-06

csi/s11/244_targets_of_obsession.txt · Last modified: 2024-02-19 by 127.0.0.1