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csi_ny:s07:158_identity_crisis

CSI: NY - Season 7, Episode 18

#158 Identity Crisis

  • 邦題:「アイデンティティ」
  • 脚本:Pam Veasey
  • 監督:Mike Vejar Jr.
  • 初回放映:2011-04-01

事件概要

ルネ・ギャリティことサブリナ・ウィリス

地下鉄の中で若者と老人が口論し、駅で争ったあげくに老人が死亡する。若者はその場から逃亡。現場に到着したマックは、一見80歳くらいの男性と思われたその被害者が、実は30代なかばの女性であると聞かされて驚く。マスクをはがすと、その下には金髪女性の顔があった。現場にはジョーの娘のエリーが偶然に居合わせており、犯人が手をついた場所がわかるが、指紋はヒットせず。

被害者の死因は失血死で、傷口は銃創のようだったが、目撃者は誰も銃を見ておらず銃声も「サイレンサー付の銃で撃ったような音」がしただけだった。姦通していないのに体内に銃弾はなく、傷口の周囲は凍り付いていた。犯人は被害者が持っていた「葉巻の箱」に注目していたというが、その箱は現場に残ったままで、中身は札束のような形にした紙束がいくつか入っていた。

被害者は身元不明だったが、携帯電話に着信があり、夫のハーヴィン・ギャリティが現れる。ハーヴィンは妻が変装していたことは何も知らず「フライトアテンダントの仕事でマイアミへ飛んでいるはずだった。今朝空港まで送ったのに」と絶句する。妻の名はルネで旧姓はウェスコットだというが、調べてみると「ルネ・ウェスコット」という女性は12年前に死亡しているとわかる。

ジョーは、学校にいるはずのエリーが地下鉄に乗っていたのはなぜかと追及し、「本当のママに会いに行こうと思った」と聞かされてショックを受ける。

葉巻の箱の粘着テープから第三者の指紋が採取され、詐欺師クインシー・ウィリスの指紋と一致。だがウィリスは3ヶ月前に連邦刑務所内で死亡してる。ウィリスの事件は連邦犯罪なのでFBIが扱ったはず。マックはエリーを迎えに来ていたラス・ジョセフソン捜査官に事情を聞く。ウィリスは変装が得意な詐欺師で、死亡した女性は娘のサブリナだという。サブリナはまだ逮捕歴がなく、常に変装して詐欺をはたらいていたので、今まで正体がつかめなかったのだ。

ホークスは凶器を特定するために実験を繰り返し、柄に圧縮ガスのカートリッジを仕込んだナイフを発見。銃弾の代わりに空気が飛び出し、傷口の周囲の組織を凍らせる。ハンター、ダイバー、兵士などが使用するナイフで、水中でサメに使用すれば出血しないので、他のサメが血に引かれて寄って来ることがない。また、バナジウム鋼が検出されたことから、犯人はニュージャージー沖に沈んでいるUボートに接触したと判断される。ダニーとフラックは該当するサルベージ業者を探し、ジェイソン・ラックを逮捕。

ジェイソンは、当時バーテンダーをしていたサブリナにまんまと騙され、「葉巻の箱に大金を入れて持ち歩いている老人から金を奪う」話に乗るが、その後で「あのお金を狙っていた別の男たちに脅された。5万ドル渡さないと殺される」と泣きつかれて5万ドルを渡していた。サブリナはその後姿を消し、ジェイソンは騙されたことに気づいた。そして事件の日、葉巻の箱を見て「同じ粘着テープの跡」に気づいて老人と接触し、そこで老人がサブリナの変装した姿であることに気づいた。その後は夢中で、ナイフを出したことも覚えていなかったという。


感想

マスクで老人に変装……というネタはマイアミにもあったので、出だしでちょっと既視感を感じたが、マスクの中の人もストーリー展開も全然別物だったので、見ているうちに気にならなくなった。あの金髪を(まとめもせず)どうやって収納していたんだろう、という点はちょっと気になったけど。

老人に変装して詐欺ってあんなに上手くいくものだろうか、とか、いつも同じ人に化けて今まで気づかれることはなかったのかな、とか、疑問もないではないけれど、エピソードとしては良かったと思う。

でも全体の印象としては、ジョーとエリーの話に全部持って行かれた感が……。

何回か前に元夫のラスが登場して、これでジョーの個人ストーリーは終わったかと思ったら、まだまだあるのね。もうジョーの話はこのへんでいいんじゃない? と思ってはみたものの、通常営業に戻ると何か物足りない感じで……今回も結局、「またジョーの話?」と思いつつも、見終わってみればジョーのパートがいちばん面白かった。もう今シーズンはジョーのためのシーズンでいいや。

ジョーは離婚した後にエリーを養子にしたようだ。ラスは「犯罪者の子どもなんて……」とか言うのかと思ったら正反対。エリーのことを可愛がっているようで「一緒に養子にしたかった」とか言ってるし。何だ、結構良い奴じゃないか! 普段は離れていてうるさくせず、困った時には手を差し伸べてくれるなんて、ある意味理想的な距離感じゃないだろうか。どこまでジョーに都合よくできてるんだ、この世界……。

息子タイラー・ジョセフソン役の俳優さんは、何とこの翌週に放映されたベガスのシーズン11「レディ・ヘザーの治療室」にも出演。もちろん全然違う役。ゲスト俳優がかぶるのは珍しくないが、何もこんな近いタイミングで出演しなくても。


使用楽曲

  • “Cover Your Tracks” by Young Galaxy (ジェル人形での実験場面)

Yoko (yoko221b) 2013-06-23

csi_ny/s07/158_identity_crisis.txt · Last modified: 2024-03-02 by 127.0.0.1