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wat:s04:083_rage

Without a Trace - Season 4, Episode 13

#83 Rage

  • 邦題:「怒り」
  • 脚本:Scott A. Williams
  • 監督:Kate Woods
  • 初回放映:2006-01-26

事件概要

失踪者:クレア・ハンター(27歳、教師)

学校教師のクレア・ハンターが失踪。失踪前にはボクシングジムでワークアウトし、そのジムからいったん自宅に戻った形跡があった。目撃者の話では、クレアはジムの前で若い男性と言葉を交わし、彼を車に乗せたという。

クレアは熱心な教師として評価が高く、生徒たちのことは勉強以外も親身になって面倒を見ていた。だが、聞き込みを続けるうちに、レイモンド・シーヴァーという生徒に毎日のように「個人指導」を行い、自宅に招いたりしていたことがわかる。レイはその日登校していなかったが、彼の両親はともに多忙で、そのことに気づいていなかった。

彼女の本名はクレア・ハーヴェイで、1年半前にハンターに改名していた。改名する以前は別の学校で教師をしていたが、父親が学校を訪ねて来た直後、夜逃げ同然に学校を辞めて名前を変えていたことがわかる。父親のチャールズ・ハーヴェイは元NY市警の巡査部長で、妻を射殺した罪で20年の刑に処せられ現在は仮出所中。事件は銃の手入れ中の事故だったという。

ガソリンスタンドの監視カメラの記録にクレアとレイの姿が発見されるが、その場所はチャールズの現住所の近くだった。チャールズは、前夜クレアとレイが来たことを認めた。クレアはチャールズに「怒りがもたらした結果」について話してほしいと頼んだが、チャールズはそれに対し、今も怒りを抑えられないことを露呈させてしまい、クレアは怒って帰ってしまった。彼女はレイが家庭で父親に虐待されていることを気にしていたらしい。

デニスのもとへ「ホーボーケンのモーテルにいる」というレイからの連絡が入る。モーテルに踏み込むと、そこにはレイ一人だった。そしてレイの言葉から、暴力を振るっていたのは父ではなく母の方だったとわかる。医者であるパメラは、循環器科部長になってから仕事のプレッシャーとストレスで暴力を振るうようになっていた。デニスの話では、彼女自身も幼少時には父親から殴られていたという。

パメラはヴィヴィアンから厳しく尋問され、ようやくクレアが会いに来たことを認めた。すべてを知ったクレアは怒り、パメラを殴ろうとしたが、「殴らないで」と子どものように脅えるパメラの姿を見て思いとどまり、そのまま姿を消したという。

その後、チャーリーの家で銃声がしたと通報が入る。再び訪れたクレアと言葉を交わした後、チャーリーが自殺したのだった。


感想

う~ん、何だか捉えどころのないエピソード。

事件の経過、クレアの足取り、何がどうなったのかということはわかったのだけど、「だから何?」みたいな。このエピで何を言おうとしていたのか、何を表現したかったのか、いまいち「?」な感じだったかなぁ。

ヴィヴィアンの取調べはすごく迫力があったし、クレアとパメラの対決場面では、暴力母がかつては被虐待児であり、クレア自身も暴力父の血を引いているという、虐待の連鎖が交差するような演出意図が感じられた。クレア母とレイ父の姿が “It's okay” という同じ台詞で重ね合わされている場面も印象に残ったのは確かだが……表現として中途半端なまま終わっているような感じで、そこが残念だった。


使用楽曲

“Not Alone” by Patty Griffin

Yoko (yoko221b) 2009-04-13

wat/s04/083_rage.txt · Last modified: 2024-03-09 by 127.0.0.1