TWIN PEAKS TIMELINE 日本語版
2012 ~ 2014 (3月16日~3月18日)
3月16日(木) [Episode 2012 - 1/12/90
脚本: ハーレー・ペイトン&ロバート・エンゲルス
監督: ケイレブ・デシャネル]
(この頃)
-- ウインダム・アール、ツイン・ピークスに到着(この時点より早くはないはず。
2011でクーパーに届けられた封筒は、直接入れられたものではなく消印が押して
あった)
7:00 am (キャサリン→ジョシー、2011)
-- キャサリン、朝食を摂る。コーヒー、ジュース、ドライ・トースト、オートミ
ール。
午前中
-- ボビー、再びベンを脅そうとするが、どうもベンの様子が変。 ベン: 「人生
に必要なものは何だと思うか? バランス、間隔、均整だ」 ベン、家具を積み
上げる。その後、ボビーを雇ってハンクをスパイするよう指示する。ラナ、叫
びながら走り出て来る。
-- クーパー、不動産会社のアイリーンと家を検討する。コインを投げると、デッ
ド・ドッグ・ファームの書類に落ちる。これは、誰も居着かないという謎の家
だった。
-- アンディとディックとルーシー、ケースワーカーとしてニッキーを担当してい
るジュディと面会する。ジェーン、ニッキーは孤児で里親を転々とし、「不運
続きだった」と語る。トルーマン、グレート・ノーザンで事件だと言って、
面会の途中でアンディを呼びに来る。
-- トルーマンとドク・ヘイワードとアンディ、ホテルのベッドで死んでいるダギ
ー・ミルフォードを調べる。デュエインが入って来て嘆き、妻がセックスで殺
したのだと言う。アンディ、泣いていない。ベッドにはクリス・ゲリティの
「マイ・シークレット・ライフ」が置いてある。
-- ホーク、廊下で夫人に声をかける(口説きはじめる?)。 ホ: 「おれは、いざ
って時に頼りになる男だよ」
10:10 am (壁の時計)
-- ネイディーン、レスリング・チームに入り、地区のチャンピオンであるマイク
に1フォールで勝ち、デートに誘う。
-- マイク、ネイディーンのことでドナに泣き言を言う。 ド: 「私、お芝居は下
手だから」
-- ジェームズ、マルコム・スローンと会う。彼はイヴリン・マーシュの兄で(イ
ヴリン→ジェームズ、2014)、ジェフリー・マーシュの運転手である。マルコ
ム、マーシュがイヴリンに暴力を振るっていると語る。2週間に一度、彼は妻
を殴り、妻は夫の物を何か壊す。
マ: 「はっきり言った方がいいかな」
-- デッド・ドッグ・ファームで、クーパーは数台のタイヤの跡に気付く。「ジー
プ、四駆、セダンの高級車」家の中で、クーパーは数時間前に会合が開かれて
いたと推理する。クーパー、下剤とコカインの粉末を発見する。
-- ディック、タイヤを直す(説明書を見ながら)。ニッキー、その邪魔をする。ニ
ッキーが車から離れると、タイヤがジャッキから落ちる。ニッキー、パニック
を起こして駆け寄り、ディックに抱きつく(ディックは無傷)。
昼間
-- クーパー、トルーマンにデッド・ドッグ・ファームのことを話そうとするが、
そこへ空軍のライリー大佐が、ブリッグス少佐の件の調査に訪れる。ブリッグ
スは優秀なパイロットで、彼の失踪により冷戦は鼻風邪のような状態になった。
「ふくろうは見かけとは違う」というメッセージは、宇宙ではなく森から発せ
られたものだった――おそらくは、ホワイト・ロッジから(「それは機密事項
だ」)。クーパー、ブリッグスが消える前にふくろうを見たと語る。
-- ジェームズとイヴリン、抱き合ってキスをする。ジェームズ、イヴリンに夫の
もとを去るよう勧めるが、彼女は拒否する。ジェフリーが帰宅し、イヴリンは
彼を迎えに走る。
-- ボビー、写真を持ってベンのオフィスに戻る。途中でオードリーに会ってイチ
ャつくが、キスはしない。オードリー、秘密の覗き部屋に入る。
-- ベン、南北戦争のミニチュアを作っている(ゲティスバーグ、1日目)。彼はボ
ビーの写真を受け取り、昇給を約束する。オードリー、立ち聞きしている。
-- ピートとキャサリン、メイドの恰好をしたジョシーが給仕するロマンティック
な食事を楽しむ。ピートは、キャサリンがジョシーにつらく当たりすぎると感
じるが、楽しみのために気に留めなくなる。
-- クーパー、ダイアンに報告する:
「ダイアン、今全国紙を見ているところだ。ウィンダム・アールの序盤戦に対
するぼくの手[アール: ポーンをQ4へ]は、指示どおり個人広告欄に掲載された。
だが、彼の返事が来たのは昨日だ。彼はぼくの手を正確に予想していたんだ。ダ
イアン、ぼくは奴の掌の上で踊っている。どこで何を企んでいるんだろうか」
[上述したクーパーの序盤戦は不正確。「ポーンをK4へ」が正しい。]
オードリーが訪問し、父親のオフィスから持って来たボビーの写真をクーパー
に見せる。クーパー、写真の人物を認識する――ハンク、アーニー、ジャン・ル
ノー、騎馬警官がデッド・ドッグ・ファームに集まっていた。デニースが入って
来る。
オードリー: 女性の捜査官もいるの?
デニース: まあね。
オードリー、クーパーにキスして出て行く。クーパー、デニースに状況を説明
する。
デ: 女の服は着ているけど、下着のはき方は相変わらずでね。意味わかる?
ク: うーん……。
夜
-- エド、元気のない様子でRRにいる。ノーマに対してまだ友達だろうと言い、手を
取り合うが、ハンクが3:4のドミノをもてあそびながらそれをこっそり見ている。
-- ディック、アンディにニッキーが悪魔かもしれないと告げる。
-- トルーマンのオフィス。デュエイン、ラナが殺人者だという糾弾を続けている。
ドク、死因は心臓発作であると言う。
-- 廊下で、男たちが部屋へ導かれるラナに見とれ、全員でシェークスピアを引用
する。
-- ルーシー、内線で保安官を呼び出そうとするが応答がない。ルーシー、男たち
が話をしているラナに文字どおり魅せられているのを見る。
-- デニース、RRのアーニーを訪ねる。クーパーとデニース、グレート・ノーザン
でアーニーを尋問する。彼らは、アーニーを餌にしてボスを釣り上げようとし
ていた。デニースがシアトルから来た売人になり、アーニーがルノーとデニー
スの取引を仕切ることになる。
-- ジェームズ、イヴリンとジェフリーが喧嘩している声を聞く。マルコム、最初
の暴力は4年前だとジェームズに語る。マルコム、ジェフリーを殺すと言う。
-- ボビー、帰宅する。母親は暗がりに座り、少佐の失踪を嘆いていた。夫人、ふ
くろうのランプを点ける。ボビー、少佐の見た幻の話をする。突然明かりが消
え、少佐が旧式のパイロットの姿で(皮のジャケットとゴーグル)家の中に現れ、
自分は何日間消えていたかと聞く。
ベティ: うまくいきましたの?
ガーランド: いや……完全にではない。
3月17日(金) [Episode 2013 - 1/19/90
脚本: ハーレー・ペイトン
監督: トッド・ホランド]
朝
-- 夜空/星の海の映像からフェード・イン。カメラ、ゆっくりと右にパンする。
声: (ささやく) クーパーー……
バックグランドでカタカタいう音。黄色い3つの正三角形を頂点で少し重ねた
形の記号(放射能の記号のような形)が、画面の中心で回転し、叫ぶようなノイ
ズとともにカメラに向かって来る。その記号がカメラにぶつかり、画面に炎が
燃え上がる。
少佐 (声のみ): 私は炎の中から出て来た。暗闇の中のぼんやりした形。そして
……無。
炎からゆっくりと、ガーランド・ブリッグス少佐の映像。ジャングルの中で、
石の玉座に座っている。カメラ、ゆっくりと彼に近づく。
少: 次に気がついたら、たき火の消えた後に座っていた。2日たっていた。
ヘイワード (加工された声): 少佐、新しい治療方法を試したら、記憶が戻るか
もしれませんよ。
少: 私の記憶には免疫ができている。私は、まだそれを感じている……。
背後で狼がうなり始める。
少: ……感覚も、匂いも、知覚もある。すべてわかっているが、なぜ
か思い出せない。
クーパー (加工された声): 他に思い出したことは?
少: ほとんどない。巨大なふくろうが羽を広げる、奇妙な映像だけだ。
狼がうなり続ける。
クーパー (加工された声): 巨大なふくろう?
強い光が閃き、飛んでいくふくろうの影の短い映像。続けて少佐の首の映像。
前のシーンにあった3つの三角形と同じ赤い傷がある。ブリッグス少佐の顔。光は
ドク・ヘイワードがインスタントカメラで傷口の写真を撮っているフラッシュだ
った。カメラがゆっくりとブリッグスから引く。そこは保安官事務所の会議室で、
時刻は午前中。ブリッグス少佐、クーパー捜査官、ドク・ヘイワード、トルーマ
ン保安官がいる。
ク: 巨大なふくろう? 大きさは?
少: (指を動かしながら) 意識と記憶を覆い隠すほどの大きさだ。
ヘイワード: (インスタントカメラで撮った写真をクーパーに手渡し)右耳の後
ろに同じ大きさの三角形の傷が3つ。
トルーマン: ブリッグス少佐……少佐の任務は何なんですか?
少: 私の任務は……何度も繰り返し言っているが……機密事項だ。だ
が、秘密を守ることは……重要でないようにも思える。(間。少佐、神経質
そうな動き。)世の中には、人間の知略を超えるほど重要なこともある。そ
れほどに重要な情報とは……(間。少佐、気持ちを抑えられない様子。)…
…神よ……それは魂のことか!? 私の魂の!?
ク: 少佐、最初から話していただけませんか。
少: プロジェクト・ブルーブックのことは知っているかね。
ク: 知っています。未確認飛行物体に関する空軍の調査活動のことですね。
少: 公式には、1969年に中止されたが、調査は「非公式」に続いてい
た。継続して天体を調べ……ここツイン・ピークスでは地上を調査している。
クーパーとトルーマン、顔を見合わせる。
少: ホワイト・ロッジを探索しているのだ。
MPが入って来て、ブリッグスは口を閉じる。
M.P. #1: ブリッグス少佐
少: 来たか
トルーマン: ちょっと待ってくれ
M.P. #1: ライリー大佐の命令です
トルーマン: 誰の命令だろうと、ここはおれの事務所だし、ブリッグス少佐は
おれの友人だ。
少: ハリー(立ち上がる)、続きは後で話そう。
トルーマン: 本当にいいんですか?
少: (うなずく) いいんだ。 (クーパーに) それでは。
M.P. #1: 少佐
クーパーの持っている写真に、スプリンクラーからの水滴が落ちる {2020で
「手が震える」時の音がする}。
-- デニースとクーパーの、アーニーに電話させ、ジャンに取引の準備ができたと
言わせる。
-- ディック、アンディにニッキーのレコードが封印されていると告げ、孤児院に
戻る。
-- クーパー、ルーシーに、新聞にアールからのサインが出ていないかを訊ねる。
-- エド、RRでノーマに「話がある」というメモを渡す。
-- シェリー、レオに食事をさせ、出かけようとするボビーの顔をはたく。TVでは
「愛への招待状」が放送されている。レオの目がピクピク動く。
-- ジェームズ、エドに電話をかけ、自分のお金を全部($12)「ウォリーズ」に送
るよう頼む。
-- イヴリン、ジェームズの恋人のことを聞き、彼の助けを求める。
9:25 am (壁の時計)
-- マイク、RRでネイディーンを振ろうとする。
-- ハンク、ノーマにどこへ行くのかと訊ねる。
-- ジョシー、玄関に出る。来たのは、彼女をあきらめきれないトルーマンだった。
-- オードリー、ベンの「戦場」に来てジェリーに電話をする。
-- エド、玄関に出る。ノーマだった。
-- ホーク、アーニーに隠しマイクを取り付ける。
(ホーク、粘着テープでアーニーに「ワイヤー」を貼り付けている)
ア: いて! 胸毛のことを考えてくれよ!
ホ: ひどい汗だな、ナイルズ。
ア: そりゃどうも。気が昂ぶってるせいさ。多汗症でね。ガキの頃からそうだっ
たんだが、戦争までは気づかなかった。朝鮮戦争だぜ、知ってるか? ん?
49 度線まで部隊を率いて行ったんだ。皆ガキみたいな連中だったぜ。あ
んな地獄だなんて知らなかったさ。
ク: アーニー! 現代の、この場所に戻ってくれ。もう一度、段取りをひとつひ
とつ説明してくれ。
ア: わかった。デニースを……デッド・ドッグ・ファームに案内する。そこで
彼女をルノーに紹介する。
ク: そう。
ア: そこでルノーに商売をさせ、終わったら出て来る。そうだろ?
ク: よろしい。ハリー、そこで君の出番だ。 (トルーマン、頷く) うーん…
…ぼくも行きたいが、今は停職中で権限がない。
ア: そうだな
ト: ああ……そのことは考えてた。 (クーパーにバッジを投げる) 保安官補に
任命する。FBIの損失はおれがもらったよ。
(クーパー、バッジを見る。番号は13だった。)
ク: (嬉しそうに) がんばるよ
ホ: (ワイヤーの取り付けを終え) できた。出かける前に汗を吹いた方がいい
な。 (手を拭いて去る。)
ア: ええい、ちくしょう! (クーパーとトルーマンに) えーと……どれくら
いかかるんだ、えーと、その、取引を終えてからあんたらが農場に入るまで。
ク: (バッジを留めながら) 君が出て来たらすぐに入る。
ア: ちょっと、聞いていいか?
ト: 何だ、アーニー?
ア: やっぱりこんなことイヤだ! おれの仕事じゃねぇぜ! おれは臆病者なん
だ! やりたくない! おれは公認会計士だぞ!
ト: アーニー
ク: アーニー
ア: (神経質に笑う) ちょっとあわてただけだよ。おれは……おれはクールだ
ぜ。さて、行くか?
ク: デニースは?
ト: そういえばいないな
(ドアが開く。デニス、男性の服装で登場。髪は後で結んでいる)
デ: (得意げに) 今日はデニスと呼んでいいぞ。あ、いや……この方が合って
ると思って。 (クーパー、明らかに喜んでいる様子)
どう思う?
(トルーマン、口笛を吹く)
-- アンディとディック、ドリット孤児院にいる。
デ: 我々の調査活動は「内密に」行わねばならない。まず、鍵を開ける。ちょ
っとした技術が…… (アンディ、ドアを開ける。鍵が開いていた) やっ
たな ! 入ろう
ア: 皆はどこだろう?
デ: 昼食だよ。さて、ファイルはここだな……N、N、Nと……(別のファイルキ
ャビネットを探す) Nだ! ナイルズ……ネスター……ネザビー……、ニー
ドルマン、ニコラス……ニードルマンか、これがニッキーのだな。
ア: 車の中で読もう
デ: まぁ待て、アンドリュー
ア: (イラついて) ディック!
デ: シッ! 普通の記録だな……ふむ……出生地……最初の養子縁組……何回
も里子になっているんだな。
ア: ディック!
デ: (アンディを無視して) うーん、ややこしいな。どこに秘密をかくしてる
んだ、ニッキー?
(ブリュースター夫妻が扉のところに現れ、手を振る。アンディ、2人に気付く。)
ア: ディック!
(ブリュースター夫妻、入って来る。ディック、驚いて跳び上がり、あわてて
ニッキーのファイルをトレンチコートに隠す)
ブ: どうも!
(アンディ、固まったまま部屋を横切ってディックの横に立つ。)
ブ: ブリュースターです。 (笑う) ちょっと早いかと思ったんですけど。1
分でも早く坊やに会いたかったもので……。会えます? ドニーはどこで
しょう。
デ: えーと、ドニー君はですね……ええと、死んでます。 (ブリュースター
夫妻、ショックを受けた様子。) あ、えーと、つまりですね、死ぬほど疲
れてるんです。ちょっと具合が悪いようでして。
ブ: 昨日は元気でしたのに。
(ディック、口ごもる。)
ア: ディック!
デ: ちょっと待て……ウッディ。まずお客様の用事を済ませてからだ。で……
何でしたかな?
午後
-- エド、玄関に出る。ドナがジェームズを探していた。ドナ、自分がジェームズ
に金を届けると言う。
-- ノーマが帰り、ネイディーンがハンクからエドを救う。
-- ボビー、ベンに、次いでオードリーに会う。 オ: パパには治療が必要だわ。
-- キャサリン、ベンを訪ねて来る。
-- ジェームズ、修理した車をイヴリンに見せる。イヴリン、マルコムの見ている
ところでジェームズを誘惑する。
車のシートからシャンペンの瓶が消える。
-- デッド・ドッグ・ファーム。アーニーのシャツから煙が出て、囮がばれる。ホ
ーク、応援を呼ぶ。クーパー、アーニーとデニスと引き換えに人質になる。
夕方 (半月)
-- イヴリン、ジェームズのいるベッドから出てマルコムと会う。
-- ジャンと騎馬警官とクーパーが中央の部屋にいる。
ク: おれが死んで何の役に立つ?
ル: 弟が2人死んだ……おまえのせいだ
ク: なぜだ?
ル: おまえが来るまでは、ツイン・ピークスはただの田舎町だった。弟はガキ
やトラック野郎にヤクを売っていた……『片目のジャック』はビジネスマ
ンや旅行客で賑わい……みな平和な生活を送っていた。女が死に、おまえ
が来た……それですべてが変わった。弟のベルナールは撃たれて森の中で
……死んだ。もう1人の弟は、女の親父に枕で窒息させられた……。誘拐
に殺人……この街に平穏はもうない。平和な夢は突如として悪夢になった。
そこでだ。おまえが死ねば、もう殺人は起こらない。悪夢を運んで来たの
はおまえだろう。だから……悪夢は、おまえとともに死ぬ。
-- デニス、RRの制服で食事を運んで来る。クーパー、デニスのストッキングから
隠してあった銃を抜き、ジャンを撃つ。デニス、騎馬警官の尻を蹴る。
-- シェリー、断続的な停電で目を覚まし、レオを見つける。
-- 保安官事務所が停電する。ルーシー、火事が2件と爆発が起きたと言う。クー
パー、チェス盤を指差している死体を発見する。
ク: チェス・ゲーム……ウィンダム・アールの次の手だ。
[チェス盤の図の見本の次に、この場面のボードを示す。チェス盤や駒の描き
方は米国のものを採用。ヨーロッパとは方式が違うので注意されたい。]
[チェス盤の図の説明]
(KR) (KN) (KB) (K) (Q) (QB) (QN) (QR) <-- (位置)
ルーク ナイト ビショップ キング クイーン ビショップ ナイト ルーク <-- 名前
R N B K Q B N R <-- 略称
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| |_|_| | ,^-. | /+\ | _+_ | o o o | /+\ | ,^-. | |_|_| |
(1)| |_| | /'_ | | \_/ | (_|_) | \_|_/ | \_/ | /'_ | | |_| |<-- 白の駒
| _|_|_ | `'/_| | __=__ | === | === | __=__ | `'/_| | _|_|_ |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| o | o | o | o | o | o | o | o | 白の
(2)| (_) | (_) | (_) | (_) | (_) | (_) | (_) | (_) |<-- ポーン
| /_\ | /_\ | /_\ | /_\ | /_\ | /_\ | /_\ | /_\ | P
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| |///////| |///////| |///////| |///////|
(3)| |///////| |///////| |///////| |/ QR3 <--- (白側から
. | |///////| |///////| |///////| |///////| 見た場合)
. +-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+ マス目の
. |///////| |///////| |///////| |///////| | 表記
|///////| |///////| |///////| |///////| QR5 <--- (黒側から
|///////| |///////| |///////| |///////| | 見た場合)
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| |///////| |///////| |///////| |///////| 駒のない
| |///////| |///////| |///////| |//// <----- 黒のマス
. | |///////| |///////| |///////| |///////|
. +-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
. |///////| |///////| |///////| |///////| | 駒のない
(3)|///////| |///////| |///////| |///////| <----- 白のマス
|///////| |///////| |///////| |///////| |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| o | o | o | o | o | o | o | o | 黒の
(2)| (#) | (#) | (#) | (#) | (#) | (#) | (#) | (#) |<-- ポーン
| /#\ | /#\ | /#\ | /#\ | /#\ | /#\ | /#\ | /#\ |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| |_|_| | ,^-. | /+\ | _+_ | o o o | /+\ | ,^-. | |_|_| |
(1)| |#| | /'##| | \#/ | (#|#) | \#|#/ | \#/ | /'##| | |#| |<-- 黒の駒
| _|#|_ | `'/#| | __#__ | === | === | __#__ | `'/#| | _|#|_ |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
R N B K Q B N R <-- 略称
ルーク ナイト ビショップ キング クイーン ビショップ ナイト ルーク <-- 名前
(KR) (KN) (KB) (K) (Q) (QB) (QN) (QR) <-- (位置)
[現在の盤]
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| |_|_| |///////| /+\ | _+_ | o o o | /+\ | ,^-. | |_|_| |
| |_| |///////| \_/ | (_|_) | \_|_/ | \_/ | /'_ | | |_| |
| _|_|_ |///////| __=__ | === | === | __=__ | `'/_| | _|_|_ |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| o | | o | o |///////| o | o | |
| (_) | | (_) | (_) |///////| (_) | (_) | |
| /_\ | | /_\ | /_\ |///////| /_\ | /_\ | |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| |///////| |///////| |///////| |///////|
| |///////| |///////| |///////| |///////|
| |///////| |///////| |///////| |///////|
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
|///////| |///////| |///////| |///////| |
|///////| |///////| |///////| |///////| |
|///////| |///////| |///////| |///////| |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| |///////| | o | |///////| |///////|
| |///////| | (_) | |///////| |// ? //|
| |///////| | /_\ | |///////| |///////|
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
|///////| |///////| |///////| o o o | o | |
|///////| |///////| |///////| \#|#/ | (#) | ? |
|///////| |///////| |///////| === | /#\ | |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| | o |? o ?| o | o |///////| |? o ?|
| | (#) |? (#) ?| (#) | (#) |// ? //| ? |? (#) ?|
| | /#\ |? /#\ ?| /#\ | /#\ |///////| |? /#\ ?|
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| |_|_| | ,^-. |///////| _+_ |? o ?| /+\ |? ,^-.?| |
| |#| | /'##| |///////| (#|#) |? (#) ?| \#/ |?/'##|?| ? |
| _|#|_ | `'/#| |///////| === |? /#\ ?| __#__ |?`'/#|?| |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
[Episode 2014 - 2/2/91
脚本: スコット・フロスト
脚本: ユリ・エデル]
金曜の夜 (続き)
-- トルーマンとクーパーとドク・ヘイワード、死体を調べる。口には黒いポーン
の駒が入っていた。クーパー、死体は浮浪者だと言い、調査の結果を予測する
(傷の種類、捨てられた車など)。クーパー、この事件の背後にウィンダム・ア
ールがいるとトルーマンに告げる。
ク: 奴はポーンを取った……きわめて異常な方法でだ。
[2013の配置とはやや異なるチェス盤の映像]
-- オードリー、ボビーとともにホーン帝国を救う計画を立てる。
オ: ボビー、今からは私がボスよ。
-- レオ、斧でシェリーに襲いかかる。ふくろうが見ている。
レ: 「あばよ、女房」、「悪い娘だ」
ボビーが戻って来る。格闘の後、シェリーがレオの脚を刺し、レオは森の中へ
逃げる。
3月18日(土)
昼間
-- クーパーの疑いは晴れたが、停職は解けなかった。トルーマン、中指を立てて
浮浪者殺人事件を保安官助手クーパーの担当にする。ホーク、ハンクが病院に
いると報告する。ハンクは「バスにはねられて」取引に来なかったとのこと。
シェリー、レオの意識が戻ったと連絡して来る。
[2013の配置とはやや異なるチェス盤の映像]
-- アンディ、ニッキーに対する自分とディックの疑惑(ニッキーが6才の時に自分
の両親を殺したのではないかということ)をルーシーに話す。
-- ジェームズ、ジェフリーに会う。ジェフリー、車に乗り込んで走り去る。
-- RRで、エドとドク・ヘイワード、ネイディーンのデートとセックスについて話
し合う。
ドナ、バンで「2~3時間西に行った所」にいるジェームズのもとへ向かう。
-- エド、ネイディーンとハンクの喧嘩のことをノーマに話す。ノーマ、ハンクは
仮釈放の規定違反でトルーマンに逮捕されるだろうと言う。エドとノーマ、ロ
マンチックな週末を計画する。
ノーマ: 皆に知られるわ。 エド: かまわないよ。
-- ジェームズ、出発の準備をする。イヴリン、ジェームズに迫る。 ジ: ダメだよ。
-- クーパー、トルーマンと話をする。
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| |_|_| | ,^-. | /+\ | _+_ | o o o | /+\ | ,^-. | |_|_| |
| |_| | /'_ | | \_/ | (_|_) | \_|_/ | \_/ | /'_ | | |_| |
| _|_|_ | `'/_| | __=__ | === | === | __=__ | `'/_| | _|_|_ |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| o | o | o | |///////| o | o | o |
| (_) | (_) | (_) | |///////| (_) | (_) | (_) |
| /_\ | /_\ | /_\ | |///////| /_\ | /_\ | /_\ |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| |///////| |///////| |///////| |///////|
| |///////| |///////| |///////| |///////|
| |///////| |///////| |///////| |///////|
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
|///////| |///////| o |///////| |///////| |
|///////| |///////| (_) |///////| |///////| |
|///////| |///////| /_\ |///////| |///////| |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| |///////| | o | |///////| |///////|
| |///////| | (_) | |///////| |///////|
| |///////| | /_\ | |///////| |///////|
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
|///////| |///////| |///////| ,^-. |///////| |
|///////| |///////| |///////| /'##| |///////| |
|///////| |///////| |///////| `'/#| |///////| |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| o | o | o |///////| o | o | o | o |
| (#) | (#) | (#) |///////| (#) | (#) | (#) | (#) |
| /#\ | /#\ | /#\ |///////| /#\ | /#\ | /#\ | /#\ |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
| |_|_| | ,^-. | /+\ | _+_ | o o o | /+\ |///////| |_|_| |
| |#| | /'##| | \#/ | (#|#) | \#|#/ | \#/ |///////| |#| |
| _|#|_ | `'/#| | __#__ | === | === | __#__ |///////| _|#|_ |
+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+-------+
ト: で、事件とチェスとどういう関係があるんだ?
ク: ウィンダム・アールとぼくは、3年間毎日チェスをやっていた。彼は、人生
のすべてをパターン化できるといながらプレイしていた。 (間) ぼくは
一度も勝てなかったからだ。 (間) 次はぼくの番だ。次の手を「ツイン・
ピークス・ガゼット」に出す。他に方法はない。
ト: クープ、もっと詳しく話せよ。
ク: ハリー、今まで黙っていたが、ぼくはこの街に厄介ごとを持ち込んでしまっ
たようだ。 (座る) ウィンダム・アールはぼくの最初のパートナーだった。
法律のことも、FBIのことも、すべて彼に教わったんだ。4年前、ぼくらは、
事件の重要な証人の警備に当たることになった。彼女は……彼女はとても
美しく、心やさしい女性だった。名前はキャロライン。ぼくは彼女と恋に
落ちた。ある晩、ぼくは……見張りに失敗した。不意をつかれて襲われた
んだ。ぼくは負傷して意識を失った。 (何かを呑み込む) 気がつくと、
彼女はぼくの腕の中で……死んでいた。刺されたんだ。
ト: あの浮浪者の傷か。
ク: 同じ傷だった。犯人はわからなかった。ぼくの怪我は回復したが、ウィン
ダム・アールは精神に異常をきたし、病院に収容された……だが最近になっ
て脱走した。
ト: そいつが、何故おまえさんを狙ってるんだ?
ク: ハリー……キャロラインは、ウィンダム・アールの妻だったんだ。
(トルーマンは机の端に座っていたが、ここで椅子に腰掛けて身を乗り出す。)
ト: で……女房が死んだのはおまえさんのせいだというわけか。
ク: (首を振り、顔を近づける) それならまだいい。ぼくは、彼が妻を殺した
のだと思ってる。最初に彼女が目撃した犯罪も、彼がやったのだと思う。
ハリー……ウィンダム・アールの頭脳は、まるでダイヤモンドだ。冷たく、
固く、輝いている。精神を病んだふりをして入院したのも演技だろう。だ
が、彼はどこかで善悪の判断の基準を失っている。君は彼の能力を知らな
い。ハリー……君は知らないんだ。
-- ドナ、ウォリーズにジェームズを訪ね、イヴリンに出会う。
イヴリン、ジェームズは自分が頼んだ仕事を済ませてメキシコへ発ったと言う。
-- ジェームズ、自分の感情と闘う。
-- オードリー、ジェリーをベンのオフィスに案内する。 ベン: 「ジェブ!」 ジャ
コビー医師もそこにいる。
医師、ベンが歴史に反して南軍を勝たせようとするのは、ベンが自らの敗北か
ら回復するための健全な道のりであると説明する。
-- ブリッグス、よろめきながら保安官事務所に入って来て、気を失う。ルーシー、
口紅を調べる。
-- ブリッグス、トルーマン、クーパーが事務所にいる。
(ブリッグスとクーパーとトルーマン、大きなグラスで水を飲んでいる。ルーシ
ー、水差しを持ってそばに立っている。)
ル: もっといります?
ク: いいよ。
ト: いいよ、ルーシー。
少: もういい。
(ルーシー、出て行く。)
ト: 少佐……何があったんです?
少: あなたも私同様任務に人生を捧げている人間だ。忠誠の誓いをいかに厳格
に守っているかはよくおわかりだと思う。そして、その誓いを破ったとき
の報いも……。
ク: 大きなものですね。
少: 空軍とは、正義のための戦いに身を捧げる組織とは、異なっているような
気がする。 (間。こめかみを拭く) 正直に言って、私は戸惑っている……
上官は私に失踪事件のことを質問した。彼らは疑いを持っている……ほと
んど妄想に近いような。ホワイト・ロッジ探索の目的には、何かしら不純
なものがある。私は失踪中に、ホワイト・ロッジにいたのだろう。だが、
何も思い出せない。ただ……感じる。恐ろしい予感を。
ク: いったい何が?
少: はっきりとはわからない。(間)また戻って来よう。それまでは、影の中に
いるが。では、失礼する。
ク: ではまた、少佐。
(少佐、去る。)
ト: 影の中にいる……どういう意味だ?
ク: わからない。
-- ジャコビー、ラナ、クーパー、トルーマン、ホークが事務所にいる。
(クーパーとトルーマン、ホークの後から会議室に入る。ジャコビーとラナがそ
こで待っている。)
ジ: よろしい。皆さんに聞いていただきたい。私は、約24時間にわたってこの
魅力的なご婦人と一緒にいました。そして……ご覧のとおり、傷もないし
骨も折れていない。亡くなったご主人のお兄さんが主張しているような呪
いや殺人は、ナンセンスです。彼女はただ、性的な影響力が強く、人体に
ついての実践的な知識と技術に長けているだけなのです。誰も、味わった
ことも与えたこともないような快楽のね。
ト: 暑くないか?
ク: ああ
ホ: 確かに
ク: ラナ、まずお祝いを言わせてもらおう。
ラ: ありがとう。ジャコビー先生のおかげです。
ジ: はははは。よろしい、ではボウリングに行って来るよ。それじゃ。
-- デュエイン・ミルフォードがショットガンを持って現れ、ラナを撃つと脅す。
クーパー、市長と夫人を会議室に2人だけにして話し合ってもらおうと提案する。
トルーマン: で、我々は? クーパー: 待つんだ。
-- 警官たちが会議室に入ると、夫人と市長は養子を迎える相談をしていた。
-- キャサリン、アンドリュー・パッカードをピートに会わせる。 ピ: ソーセー
ジを忘れた!
キャサリンとアンドリューは、アンドリューの命が狙われていることを知り、
彼の死を偽装したのだった。エッカートは、アンドリューに仕事で負けそうにな
って彼の殺害を企てた。6年前のことだった。
夕方
-- エッカートとジョーンズ、グレート・ノーザンにチェックインする。
-- トルーマン、クーパーにシアトルの新聞を見せる。ジョナサンが殺されていた。
トルーマン、ジョシーを疑いクーパーに調査を頼む。
ク: ハリー、一つはっきりさせておこう。ぼくは今、君の部下だ。君の命令に
従うよ。コーヒーを飲めでも何でも。
-- ドク・ヘイワード、ディックとアンディにニッキーの話をする。ニッキーの母
親は移民で、グレート・ノーザンでメイドをしていた。彼女は暴行されて妊娠
し、出産と同時に死亡した。ニッキーは孤児院に引き取られ、その後里子に出
された。養父母は自動車事故で死亡した。ルーシー、彼らがニッキーを疑った
ことに怒り、ハエを叩く。ディックとアンディ、泣き出す。
-- マーシュ家。
{1台目のパトカーが到着する。}
イヴリン: 事故があって、ジェフリーが死んだわ。
ジェームズ: 車で?
イ: ええ
ジ: 殺したんだな!
イ: いいえ……違うわ……。
ジ: 何てこった、罠だったんだな!
イ: マルコムが考えたのよ。兄だというのは嘘よ。急いで、ジェームズ。あなた
を待っている娘のところへ……。 {2台目のパトカーが到着する。}
早く! {ジェームズ、ジャケットをつかんで去る。}
ドナ、外に隠れている。2人で逃げ出す。
夜
-- レオ、森の中を歩いている。意味もなくふくろうの映像。山小屋に灯かりがつ
いている。レオ、中に入る。中にいたのはウィンダム・アールだった。
ページの先頭に戻る
=============================================================================